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#13 私の仕事道具/及川恵子

これからもどうぞよろしくね

皆さまこんばんは。
さて、今回の往復書簡のテーマは「私の仕事道具」です。

ふと、「お二人が仕事をする時に、いつも手元に置いてあるものはどんなものなのだろう」と思ったことから、聞いてみたくなりました。
できれば、日本の働く人すべてに聞いてみたいです。
私の人生、ひとつでも多くの「ほほー!」に出会いたいのです。

余談はさておき。

早速、ライターである私の仕事道具をご紹介。
取材に必用な道具はこれひとつに。オールインワン。パーフェクトジェル並み。

必要なものを、無印のメッシュポーチに入れています。見た目はちょっとダサい。ちなみに「デザインの解剖展」で買った缶バッジはすぐに取れて、バッグの中でいっつも迷子になってしまいます。

そして、中身はこれ!


名刺、ノート、レコーダーといったライターとしての必需品に、一度取材先にペンケースを持っていくのを忘れた経験から、心配性がたたってそっと忍ばせている3本のペンまで。
腕時計はなぜここにあるのでしょう。よくわかりません。

でもね、私の相棒と呼べる仕事道具は、やっぱりこのアイテムに尽きるのです。


アピカ株式会社の「Premium C.D. NOTEBOOK」と、三菱鉛筆のジェットストリーム
会社員時代から愛用中のこの2つのアイテム。これがないと私は仕事ができないと思います。別の紙とペンを用意されたら、調子が狂っちゃう。
それくらい大切な仕事道具です。

ちなみに「Premium C.D. NOTEBOOK」は、オリジナルの筆記用紙
「A.Silky 865 Premium」を使用したものと、クリーム上質紙を使用したものがあるのですが、私は断然、淡いアイボリーの色合いが目に優しい“クリーム上質紙”派!
そして、ノートの隅から隅まで自由に何でも書き込める“無罫”タイプがベストなのです!

取材はあれこれ聞き漏らすことがないように注意力と集中力が必要になる中で、このノートには“何一つ煩わしいことがない”んですよね。
仕事がスムーズに進むのは、このノートのおかげだとすら思っています。

見開きでA4サイズになるので、クリアファイルと一緒に持ちやすいところも好き。
リングノートと違って文字を書く右手の邪魔をしないところも、ハードカバーじゃないからパラパラとめくりやすいところも好き。


実は一度、同じシリーズの中でも別のタイプに浮気したことがあります(写真左)。でもすぐに戻ってきました。もうあなたしかいない。

そんなこんなで、気づいたら10冊以上使っております。
たぶんこれからもずっとお世話になります。

そして!文房具ファンのみんなが大好き「ジェットストリーム」

三菱鉛筆さま、こんな名品を世に送り出してくれて本当にありがとう。
私はこの書き心地がたまらなく大好きなのです。

ボールペンの中でも、紙に触れた時に“むにゅっ”とする書き心地のもの、ありません?
書いてみると想像以上にその字はぶっとくて、書いた跡の輪郭がぼやけているような。
「私の字はこんなにブサイクじゃない!」と思ってしまいます。

だけど愛しのジェットストリームは、「パキーン!」「スコーン!」といった書き味。
「クリアに文字が書ける」という、一見ペンとして当たり前のようなことを一心に貫いている感じに惚れ惚れします。

ちなみに、仕事の時は0.5の芯でしっかりはっきりと書き記したいのだけど、
ちょっと紙をひっかくような感触のある0.38の芯の書き心地も大好きです。

こうして改めて仕事道具を振り返ってみると、なんだかさらに愛おしくなってきちゃったな。
「来年も5年後も10年後も、こいつらを傍にライターの仕事に精を出していたいなあ…」
なんて、淡い未来を思い描いてみたりもしました。

及川恵子