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#66 欠点は利点/及川恵子

それなりのものはそれなりに。

「欠点は利点」というお題をいただいた時、正直困惑しました。
なぜなら私にとって、「欠点は欠点」でしかないので…。

気が利かない。
人に対する思いやりが足りない。
自分の気持ちばかりを優先してしまう。
楽観主義。
短絡的。
思慮が足りない。

などなどなどなど…。
ほら。もう自分の欠点を利点と思えないと意固地になる浅はかっぷりが露呈しましたね。そういうところだぞ!

日々、この自分の欠点に押し潰されながら(実際に自分の失態を思い出しては頭を抱えます)生きているもので、どうにもこうにもプラスに転じさせることができないのです。

むしろ、ネガティブをポジティブに自らの意思で向かせるにはどうしたらいいのでしょう。
人はみなそんな風に人生明るく生きているものなのでしょうか。
何かいい方法を教えてほしいです。
(え、重い重い…!!ここ最近ネガティブな内容ばかりをnoteに書いていて本当に申し訳ない。2021年はずっとメンタルがガタガタです)

ネガティブな意識が加速してしまい、ここまで書いてきて「もしや自分の利点だと思っているところこそ欠点なのでは…?」とすら思ってきました。

私は人が好きでしょうがないけど、もしやその距離の詰め方に鬱陶しがられているのではないか…?
いつも笑顔でいることが多いけど、「なんなのこいついつもヘラヘラしてんなあ」と思われているのではないか…?
楽しい時間を一緒に過ごせたなー!と思った出来事も、相手にとって負担になってしまったのではないか…。

もうここまで来たら、私は誰かに励まされ続けながら生きるしかないような気がしてきました。人よりも犬。犬よりも猫。なにか、フワフワしたものに励まされたい。
そうやって自分をなんとか保ちたい。
そんな慈悲深い方(もしくは犬や猫)、どこかにいらっしゃるのでしょうか。

いないな。

そうなると、自分で自分を抱きしめてあげるしかないのだけど、こうやって甘ったれているからダメなのかな。

うーん。こんなことをここに書きたいわけではないのだけども。
私はなかなか足元を引っ張ってくる沼みたいなものから抜け出せそうにありません。

ただ、ひとつだけポジティブに捉えるとするならば、ダメな自分をダメだと認めることだけは勇気と強さがあったからこそだと思いたい。
それでも日に日に重くなる荷物をぶら下げては、なんとか足を引き摺りつつ生きていこうと思います。

及川恵子