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同じです

楽曲の大体が結局は愛について語られているように思う

そして様々な表現者がいる中で結局のところ
メッセージが込められている内容が完全に独自で
被っていないことはない、のかも知れない

ある時
この人が表現してくれるのなら
わたしが音楽をやる意味はないのかもしれない

そう思った

そして
伝えるメッセージ性について考えていた時に
小学校の道徳の授業を思い出した

感想を発表するときに、
前に言った子と同じ意見でも発表していいんだよ、と先生が言っていた

"○○さんと同じで〜と思いました"

今思えばこれは大事なことだった
もちろん考えを放棄してその言葉を使う生徒は
居たもののどう思ったかを言葉にするのは
内から外へのアウトプットになるものであった

表現者もこのことと似ているのではないか
言ってしまえば"同じです"
なのかもしれないが、声に出すことが大事で
"同じです"なんて言葉で完結させたくない者たちが
表現者になっているのではないか
"同じです"の後に一言付け足せる者が

完全に同じも、完全に異なるもない世界で独自性を
生み出す表現者は素晴らしい
それとも誰でも表現者になれて、人の数だけの独自性があるのだろうか

分かっていることは、わたしはそちら側に行けないということ
努力も挑戦もできていない中でこの考えに至るのは
なんとも情けないことだが、悔しいことに
そうなのだ

どう生きていればそっち側にいけたのだろう


夢を描くには現実的すぎる考え方に縛られ
逸脱したいの願いながらも普通を何処かで求めている

諦めではなく、そうなのだ
明らかに違うものがある
とは言ってもごく僅かな例外というものがあり
尋常ではない努力や、時代が合ってきたことで
活躍する人がいる

そんな人もなるべくしてなったと思うのだ


文章も同じくして、"同じです"現象であると思うのだ
でもたった一言、一文字で人柄や個性が付き
最初から最後まで同じ文章を思いつき書けるものはいない
だから、書いているのではないか
だから、表現しているのではないか

当たり前のようでわたしにとっては
大発見をしたような気に成っている

そちら側でなくとも
わたしも"同じです"で終わらせたくない側である

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