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社長が頑張るほど成長が止まる謎を一緒に解き明かしませんか?|思い描いた未来と現実とのギャップを社長と共に埋める仕事|小規模企業の成長を「仕組み」と「お金」の2軸で実現|社員20名以下の会社をお手伝い|

最近の記事

無借金を目指す経営者へ 「構造的に返せない借入」と「返すべき借入」を認識できていますか?

 無借金経営にしたい。そうおっしゃる経営者の方は非常に多いです。    そこでお聞きします。 「何年後に無借金経営にできるというイメージをお持ちですか?」  無借金にしたいとおっしゃる経営者の方で、この問いに答えられる方はまずいません。ただ、イメージを持つことに限れば可能です。この記事では「イメージできるようになる」を目的にします。  無借金経営になるイメージを掴む上で、「構造的に返せない借入」と「返すべき借入」の二つを知れば、無借金経営になるにはどうなれば良いかがイメ

    • 元銀行員が解説! 「お絵かき財務」で貸借対照表のイメージをつかむ〜全体像編〜

       今回は、前回よりも実践的な内容です。イメージを掴んでいただけるように、今回も借方や貸方のような用語は使いません。  前回は貸借対照表とはどういうものかを、図を使って説明しました。  今回は完成された貸借対照表を見る内容で記載します。  基本は、前回書いた以下の原則をご覧ください。 「会社にどんな形でお金が入った(残った)か」  →負債・純資産に表れる 「そのお金をどう使ったのか」  →資産に表れる  (残った)の部分は、以下のように理解してください。 残った=

      • 元銀行員が解説! 「お絵かき財務」で貸借対照表のイメージをつかむ〜基礎編〜

         貸借対照表がよく分からない、あまり見ていない、という中小企業経営者やアトツギの方向けに、貸借対照表が何かをイメージしてもらえたらと思います。  借方とか貸方とか、やめましょう。経理の人に任せましょう。分からないところに貸方とか借方とか目に入るから、どんどん敬遠します。  今回は、それくらいの感覚で気軽に読んでもらえたらなぁ、という記事です。 貸借対照表とは何を表しているのか 私の中で貸借対照表は「たった2つのことを表しているだけ」ということにしています。  その2つ

        • 元銀行員が解説! 経営者が気になる銀行取引の「実績」に対する考え方とは

          「銀行取引は実績が大事。」    では、この実績とは何か。    返済の実績、借りている実績、などなど。    この辺りを解説します。 「返済の実績」は評価されるのか   最初に結論を言います。 「返しているだけでは実績にならない。」    返済の実績に対して色んなところに書かれていますが、正直かなり弱いです。    というのも、「今まで返してきたこと」が「これから返せること」を担保するはずが無いからです。 これまでの返済実績   <   今の財務内容   

        無借金を目指す経営者へ 「構造的に返せない借入」と「返すべき借入」を認識できていますか?

          元銀行員が解説! 経営者が契約したい融資当座貸越の特徴と注意点

           この商品、自由に借入と返済が出来るのですが、借りたお金を自由に使っていいというものではありません。自由な使い方は、ある条件が前提です。注意点も含めて書きます。  「枠、作ってくれんか?」と何度も言われました。続きを読んでいただいて、融資当座貸越枠はどうなれば作ることができる可能性が上がるのかを確認してみてください。 商流・業種の観点 業種による分類は必ずしも言いきれる訳ではありませんが、参考にはなります。  基本的に、商品や製品の反復継続的な販売が同一の取引先に対して

          元銀行員が解説! 経営者が契約したい融資当座貸越の特徴と注意点

          元銀行員が解説! 経営者に知ってほしい手形貸付の特性と注意点

           手形貸付とは、主に4つの資金不足に対応するために利用されます。    但し、期日が短期間(1年以内)に到来するため、書き換えにより借り続ける場合には都度審査があります。    つまり、銀行に業績悪化を察知されやすいのです。 手形貸付とは 借入金の中でも「短期借入金」に分類されます。多くは、以下の4つの資金を融資する際に利用されます。 ・運転資金(こちらをご覧ください) ・賞与資金(次回賞与支給時期まで毎月返済となることが多い) ・納税資金(次回納税時期まで毎月返済と

          元銀行員が解説! 経営者に知ってほしい手形貸付の特性と注意点

          元銀行員が図で解説! 経営者が知りたくなる「御社の決算書はどう修正されるのか」②

             前回の内容に加えて行う作業があります。内容は以下の通りです。 「個人の資産・負債との合算」 「個人の確定申告書との合算」 「関連会社の決算書との合算」 「関連会社の決算書&個人の確定申告書との合算」  個人とは、代表者のことを指します。場合によっては、代表者の配偶者や代表者一族からの後継者も対象に加わります。  これらは、合算される場合もあれば、されない場合もあります。その基準は「銀行がそれぞれの情報や資料を入手しているか」です。    情報には他の銀行の

          元銀行員が図で解説! 経営者が知りたくなる「御社の決算書はどう修正されるのか」②

          元銀行員が図で解説! 経営者が知りたくなる「御社の決算書はどう修正されるのか」①

           銀行に提出した決算書は、どこかしら修正されています。全く修正しない決算書はまず無いといっていいでしょう。  まず、システムが自動的に修正を行います。例えば、「社長への貸付金は資産として全く評価しないので資産価値ゼロ」といった具合です。  その後、担当者が修正します。システム修正はあまりに情け容赦なく実施されるため、実態に沿うように担当者が修正します。その後、上席(支店長代理や支店長、場合によって審査部門の格付担当)が内容を確認し、格付内容が確定します。    最初は字

          元銀行員が図で解説! 経営者が知りたくなる「御社の決算書はどう修正されるのか」①

          元銀行員が図で解説! 経営者に考えてほしい設備投資で融資を受けるために「必要な利益額」とは

           今回は設備投資に対する借入について、です。  ここでは「○○を買う場合」のような具体的な事例というよりは「考え方」という観点からの内容となります。  設備投資とは売上増・利益増・生産性増といったように、未来をより良くするためのものです。銀行も企業と同じ方向を向こうとしますが、審査となるとやはり過去の実績(決算書の内容)に結構なウェイトを置いてしまいます。 これまでの設備投資が上手くいっているか これまでの設備投資が上手くいっているかどうか。  これは、今後の設備投資

          元銀行員が図で解説! 経営者に考えてほしい設備投資で融資を受けるために「必要な利益額」とは

          元銀行員が図で解説! 経営者が気になる「どれくらい運転資金が借りれるのか」の目安とは

          「借入っていくらまで出来るの?」 「借りれるだけ借りたいんだけど」  このようなオーダーをいただくことがあります。  今回は、運転資金がどれくらい借りられるのか、です。 運転資金とは何か 簡単に言うと、「モノ(サービス)の売買に関して、お金が出て行く時と入ってくる時の時間差を金額で表したもの」です。  必要となる運転資金の金額は、算出式で表すと以下のようになります 「必要運転資金額」 売上債権   +   棚卸資産   -   買入債務  売上債権とは受取手形・

          元銀行員が図で解説! 経営者が気になる「どれくらい運転資金が借りれるのか」の目安とは