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仕事で泣く奴、バロックパールの涙を流す


ごあいさつ

お久しぶりですね!邪念(37)です。
しばらくはイカれたペースでnote記事を書く毎日でしたが、8月は酒びたりになったりtwitterが楽しかったりして不在にしておりました。

またぼちぼちファッションについて書いていく予定です。ちなみに私、教室は受けておりませんが自問自答ファッション(©あきやあさみ)が好きでしてテイストオブJJFが見え隠れするかもしれません。

きょうは、仕事が辛くてやさぐれた結果、不良が捨てられた猫に傘を差すように、バロックパールのイヤリングを買った話をしていきます。

8月、涙腺崩壊

お仕事で『え……? エッ…………?!』と思うことがあり、上司と話しているときちょっと泣いちゃって、数時間仕事もサボタージュしたりしました。毎回、恥ずかしいのですぐ忘れるようにつとめているのですが、年イチあるかないかの感じで、たまにこういうことがあります。昔は泣くだけでしたが、最近はカウンター的な的確なひとことを返してしまうことも多く、上からの評価がちょっとだけ心配です。年齢も年齢だしな。

仕事なんて仕事なんだから、割り切ってやることやるべきだよ、というエアー世間の声には同意でしかないのですが、言い訳させてほしい。

  • 反射で泣いちゃう

  • 別に怒ってない

  • 仕事をやる気はすごいある

  • 集中力と段取り力の欠如に自覚はある

  • 原因が、睡眠不足なのか、鬱的なものなのか、もともとの性質なのか、わからなくなってきてる

こういったこともあり、8月はあまり残業せずに回復につとめた。すこしマシになった。

怒りの百貨店カチコミ

仕事で泣いてしまった日、定時で上がって百貨店に寄った。お店のインスタ垢で紹介されてた可愛いお靴を買おうと思った。ツイードのバレエパンプス。秋冬かわいいだろうなーと。4万円くらいの。

……買えなかった。
サイズが合わなかったし、自分が履いてみたら履き込みが深くて肌があまり見えないのが自分にはあまり似合っていないなと思った。

しょぼくれて家に帰った。


何に救われたか

放心して家に帰ると、上下下着姿の夫(家ではいつもそう)が、競技用みたいなガチのヨーヨーで遊んでいて二度見した。『え? なに?』と聞いたら『買った』と。

そして『遺伝子』とか、『ブランコ』とか、わざわざ技の名前を発しながらこちらに見せてきてくださるわけである。

ちょっと頭の中が真っ白になったよね。いい意味で、22:00PM。 

そして翌日、たまたま飲み会を入れていたので気心のしれた同僚に仕事の愚痴を話した。そのふたりは私と違って感傷型ではなく、理系脳なので『これこれこういう理由であなたの反応は正当だよ』と慰めてくれた。靴を買えなかった話をしたら、『でも百貨店行ったことで少し気が紛れたのでは?』と言ってくれて、私も最近これ買った、自分はこういうの買ったよ、とファッションの話も少しできた。

嬉しかったなぁ。聞いてくれる人がいて。

そのあと夏バテになり、寝込んで、真夏なのにクーラーを切り、首を保冷剤で冷やしながらUVERで頼んだすき家のうなぎを食べた。

ものすごい元気が出た。

私にとっての元気の源は、守りたい大事な人たちと、食べものなのだな。あらためて、理解を深めた。

泣いているみたいで、連れて帰りたくなった

そして夏のある日、バロックパールのアクセサリーの『Larica』さんというブランドさんが、福岡にポップアップで来た。約1年ぶりだという。

なにげに去年年末あたりからずっとチェックしてたブランドさんだった。正球形のパールと比べてバロックパールは特に個体差が顕著であろうし、現物が見られないのはなぁ……と思っていた。
見られるなら見たいよな、と、お店に出向いたら、ネットで写真を見るのと現物がこうも違うことに本当に驚いた。

たとえばこれ。

バロックパールって、こんな感じで、上の方をつまんだ形をしているイメージがあった。

でも、店頭にはさまざまな形のバロックパールがあって。ちょうどセットに見えるものが、左右揃えてあって。どのペアもぜんぜん印象が違う。
バロックパールの大粒のものがやっぱりうるん、としてて存在感があって素敵だと思った。普段遣いにはこういうのも使いやすいですよー、と言ってもらって、どちらも耳に合わせてみてくださったけれど。

私は綺麗に整形されたものより、個体差があって巨大なもののほうが惹かれた。訴えかけるつよさがあった。それにしても、バロックパールって、どれもなんていうか、牡蠣みたいな形しかないと思ってた。3Dの実物見たら、写真とぜんぜん違う。どれも、生き物みたい。

わぁ、わぁあ……と、一度混乱して売り場を離れてしまった。だって想定していたものと違ったから。

そしてもう一度戻って、またよく見せてもらった中に、どうしてもこれがいいと思うものがあった。ヘッダー画像のものだ。

今にも泣きそうな私の大粒のバロックパール

数日前の自分のようで、あの恥ずかしく悔しい涙がこんなにはちきれそうに美しいとは、と、これが自分の顔に来ないのは嘘だ、と、そう思ったから買った。

働けなくなるのが怖い

今年37才になる。もう怖いもんなんてないなと調子に乗ってしまうときもあるけど、まだ全然不惑の40才が来る気がしない。仕事は年々責任が増して、業務量も増えて、ネゴシエーション的な仕事も増えるし、人にも頼れなくなる。

若い頃からわかっていたことだけど、ずっと仕事があんまり上手じゃない。自分を騙して、ベストを尽くせばいつか人並みになれると思って生きてきた。

これからも働き続けて自分のくいぶちを稼ぎ続けるのが本当に怖い。人前で恥をかくのも、できれば避けたい。
だけど自分だけでなく、多くの人もまいにち不安を乗り越えて他人のために力を尽くしたりしながら生きてる。自分が怖くてしんどくてもそのことを忘れないでいたいとも思う。そう強くもないのに、仕事もできないのに、1人前以上になりたくて自分が怖い。まだ、解決方法はわからない。一生このままかもしれない。


それはそうと良いものを作ったよ

バロックパールのイヤリングは、自分がこれまでに購入した耳モノの中でもっとも高額だった。
私はピアス穴が空いていないので、失くしてしまうリスクは高い。必要なときだけ着けられるように、持ち歩き用のアクセサリーポーチが必要だなと思った。

実は最近、12月に買ったお気に入りの陶器リングを割ってしまったのだ。そのことも、アクセサリーを守りたい気持ちを後押しした。

というわけで、作ったものがこちら。

英国リバティ社の生地のはぎれをパッチワークした。
裏もちゃんとパッチワーク。
機能性も考えて作成。

アクセサリーを守れなければ意味がない。
リングやネックレスをかけられるバー状の収納は、スナップボタンによる開閉。スナップボタンは二組ついていて、奥側と手前側に仕切ることができる。

私は陶器リングと陶器イヤカフのユーザーなので、ほぼ全てのパーツにキルト芯を貼り、ふっくら仕上げた。

この大きさなので、パッチワークがいちばんしんどかった。


おわりに

私は、この記事に書いたように、弱虫のくせに強がりで無理しがちマンですが、20代で鬱的なものをやって思うのは、みなさんには無理しないでほしいということです。
元気になったと思っても、辛いことがあると、じわじわ浸食してきていつまでも自分のなにかを蝕まれているように、時折絶望に包まれることが、いまだにあります。

その代わり、若いときは本当に自分勝手でいまよりもっと傲慢だったけれど、そのときよりは他人のことを慮れるようになった気がします。

なにもかも、塞翁が馬なのかもしれません。
ともあれ、旦那には家では服を着てほしいです。


ではでは🕊️🍀

(邪念 3120文字)



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