黄金色の海が揺れている
彼女はまたそこにいた
白いワンピースに麦わら帽子
透き通るような両の腕を大空いっぱいに
世界で1番眩しい笑顔をフォトフレームに
いつものように彼女の気まぐれで
いつものような逃避行
僕だけが見つけられた
僕だけがわかってあげられた
でも僕はただ見守ることしかできなかった
あの時の笑顔も
一瞬で潤んだ瞳も
掠れても聴こえてしまった一言も
何回目の後悔を過ごして
今なら僕は違う道を選ぶかもしれない
何回目かの麦畑を見つめて
色づいたこの季節を辿って
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?