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【MDC町田サミット】FC町田ゼルビアvs.ファジアーノ岡山(J2第16節)

天空の城野津田からこんにちわ。今回も現地観戦です。僕自身短いスパンで近場むっくんできる喜びはあった。

町田では有志によるコラムが楽しみの一つ。やはり話題はイニエスタです。座布団一枚。撮り忘れましたが、小田急鶴川駅の改札を出てすぐにシャトルバスの案内をしてくれるので大変ありがたい。試合開催時は12分間隔だそうですのでバス難民の心配も少なめ。帰りのバスも手厚いです。

住宅地からさらっと山あいに入ることに定評のある町田市立陸上競技場。バックスタンド側がシャトルバス発着所となり「正面」となりますが、ゲート前に芝生の広場があるのが好ましい。この日は日差しが強かったので、陰が多めで気持ち良かったです(もちろん虫が多いのでそれなりに対策が必要です)

ゲートから見るとこんな感じ。平和。

コンパクトでうろつきやすい広場。この日は袖スポンサーの玉川大学デーということで学生さんたちが屋台や展示を運営していました。

地酒や米菓のプッシュ多め。町田は米どころだった…?

天気よし。気温高め。風丁度良し。うまい。うますぎる。(十万石)

今回は右ウイングむっくん攻め上がり目当てのバックスタンド席にしました。「ホーム自由席」カテゴリーであるのでもろもろの装いや言動は控えています。座角が低くベンチのない分メインよりも近くに見えるので細かい駆け引きとやりとりが楽しめました。うまい。うますぎる。(十万石)

イニエスタとかこういう近さで見ちゃったらどうなるんでしょうね。一回だけ横酷でゲームより遠い視点の米粒バルセロナなら見たことあるんですけど、ゲームにしか見えなかったですw

試合のお話。メンバーは下図。岡山はマグ増田初スタメンのおかげで塚川・むっくんの両選手が本職の位置に復帰。勝ち星が遠く苦しい状況ですが、このDFラインの復帰を反撃ののろしにしたいところ。

というわけで試合開始。ですが、前半早々町田が岡山のインサイドハーフ+ウイングに対する数的優位状態を作り出しサイドを攻め立てられることになります。水戸戦と似た形になりました。町田はサイドハーフorセカンドトップ(この鈴木がいつもアンカーの脇を狙っていて本当に嫌だった)とサイドバックのスイッチを前面に出しておりボランチも必ず片方(森村)が前線にモリモリあがって飛ばしまくっていたので、ピッチサイドはワチャワチャしており非常にエキサイティングでした。大谷君がほぼウイングみたいに上がりまくっててわろた。相当運動量を使う形のはずですが、見ている分には楽しい。

岡山はGK金山とDFラインとのクロス対応の疎通がかなり怪しく結構なピンチが続出しましたが、マグ増田と復帰した濱田と長身選手が戻ってきたので、なんとかはじき返すことはできていました。前半10分で起こった決定機のうち一つでも決まっていたら水戸戦のような流れになってしまったいたでしょう。そこはポジティブなところでした。金山もすぐに落ち着いてきっちりとセービングをしていました。イッチとのハイレベルな争いを感じさせます。町田のCKが多かったのでたくさん目の前で駆け引きをみられましたが、どれもパターンをがらりと変えていて面白かった。ショートコーナーをにおわせてニアのストーンを動かしたりする駆け引きは見ているだけで緊張しました。

話を戻すと、岡山は本当にはじき返すだけであったので、セカンドボールの予測で後手を踏み、頼みのセカンドボールストリートファイター塚川君も徹底的なマークで空中戦を先行されなかなか岡山の望む形でボールが運べません。散発的に赤嶺、仲間へと飛ばしても、町田の高いラインは動揺することなく「分かってましたよ」という対処。町田の攻守の仕組み上高いラインは生命線でありそうなので背走はしませんというDFラインを続けていたのは素晴らしかった。抜け出されかけてもしっかり弾きだせていました。ただ、スピードと強さを併せ持っていた酒井隆介が負傷交代してしまい暗雲。

気温30℃で日差しも強く蒸し暑さのある空気であったので、給水機会が非常に多い試合でもありました。おそらくその中でコミュニケーションをとったのでしょうか、岡山の赤嶺、塚川が徐々に競り勝つようになってくると、町田のコンパクトさのデメリットを突くサイドチェンジからの速いクロス攻撃を繰り出すようになってきます。むっくんどフリーきたでこれ!という状況が3度ほど生まれますが、クロスは惜しくも合わず。左の三村からも決定機が生まれましたが、これも枠を捉えられず。前半30分以降は序盤ほどの絶望感はなく、攻略の糸口が見えてきたような前半でした。

後半、修正が加わったのは岡山。赤嶺が下がり仲間が裏を取る動きをボールサイドに配置して、前半序盤の町田と逆の立場を作り出すことに成功しました。攻め立てむっくんをいきなりたくさん見られてちょっとこうふんしました。

町田は攻守のリズムがズレてしまったかコンパクトなラインを保てなくなり、ロングボールは赤嶺の独壇場に。その裏に潜り込む仲間、ダメならセカンドボールに襲い掛かる塚川と関戸と中盤が苦しくなりました。こぼれ球を拾った仲間の鋭い切り替えしから得たFKを上田康太が理不尽に沈めると、この赤嶺仲間のコンビがもう止まらなくなります。

先制されたことで町田が前半のダイナミックさよもういちどと仕掛けると、狙いすましたように塚川君のサイドチェンジ、逆サイドフリーの赤嶺が前半終盤のコピーのような早いタイミングでクロスを送ると、これも戻り切らないSBの位置を狙った仲間が完璧なボレーシュートを決めてあっという間の追加点。

これで完全に勝負あり。町田はボランチにロメロフランクを投入して中盤の強度を取り戻し惜しい展開を作りますが、やはり間延びした状況では赤嶺→仲間が止まらずPKを献上。これで楽勝かと思いきや岡山が濱田の負傷交代によってまさかのむっくんCB復活となると、末吉・関戸の急造右サイドの甘さを突かれて悠々クロスを入れられ失点。なかなか綺麗に終わらせてはくれないなと苦笑しましたが、この失点でとにかくボールへと守備を巻き直してきっちり逃げ切りに成功しました。

首位の勢いを負傷禍で失ってしまった岡山でしたが、CBのメンバーがそろうことで上位対決でしっかりと「強い試合」を見せてくれました。濱田が途中交代というのはちょっと心配でしたが、マグ増田は初出場とは思えぬ安定感。これはでかい。塚川君もやはり本来の中盤で競ってくれると非常に心強かったですし、イヨンジェいないと前線だめやん問題がそろそろうまくいきそうなプレーを仲間隼斗が見せつつあります。

むっくんも本来の位置でプレーすることでやっとプレーが戻ってきた感じがします。先制以降はツートップで全部何とかなったのでほぼ出番なしでずっと自分の席とは反対側に行ってしまったのはちょっと残念でしたが…w まあまたCBになって末吉の裏をとにかくタックルしてごまかすマンとして活躍をみられたので良かったです。一度メンバーを外れてリフレッシュ(とは本人は思っていないでしょうが)、という内容だったんじゃないかと思っています。位置取りやスプリントもクロスもよどみなかったですね。

今節はわりとマジな分水嶺なんじゃないかと思っていましたが、なんとか首位戦線に残ることが出来ました。ヴェルディ戦延期になって良かったねという状態に持ち直せそうな雰囲気を出していきたい。上位争いはラッキーを引き寄せることが肝心。

それでは。