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家系図作成調査士という資格で何が出来る①

家系図作成調査士という資格が出来るまでの経緯をお話しします。

家系図作成代行をやっていく中で、
過去にこんな出来事、事件がありました。

この訴訟問題は記事を引用しますが、

無資格で家系図、逆転無罪 最高裁「証明書類でない」
日本経済新聞より

2010 12月20日最高裁判決
家系図が、作成に行政書士の資格が必要な

「事実証明に関する書類」に当たるかが争われた刑事裁判の上告審判決で、

最高裁第1小法廷(宮川光治裁判長)は20日、
「観賞や記念品とする目的で使われる場合は、事実証明書類には当たらない」との判断を示した。

その上で、行政書士法違反罪に問われた医療品販売業被告を懲役8月、執行猶予2年としたが、
一、二審判決を破棄し、逆転無罪を言い渡し無罪が確定する。

補足意見で「郷土史家らも家系図を作っており、行政書士でないと国民生活が混乱するというのは大仰すぎる」と述べた。

12年前の出来事ですが
この頃は家系図作成代行事業は
行政書士が、

戸籍謄本を取り寄せる職務上請求書を使って家系図作成代行をやっていましたが、

この判決によって

お客様に委任状を書いてもらい、委任のもとで戸籍の請求を行わなければいけなくなりました。当然ですが、

これにより行政書士は特権を使わず、
一般の方と同じ方法で家系図作成を行わなければならなくなったのです。

家系図作成 それで終わりではない

戸籍謄本の内容を読み解いて、
家系図を作ることが
家系図作りではありません。

家系図作りは、
戸籍謄本を基として、

現地調査、郷土史、文献資料から情報を分析し、

ご先祖の生きた時代、何か起きていたのか、
その時代の出来事、歴史背景から、

家族の物語、ストーリーを推定して、

歴史的人物との繋がりを一つ一つ探し出していきます。

家系図作成調査士という資格

家系図作成というのは
単に戸籍謄本を基に家系図を形にする。
ということではありません。

もちろん
戸籍謄本という個人情報満載の
公文書、委任状の取り扱い。

こうした責任かつ高度な知識と技術が求められる専門的な、

やりがいのある仕事でもあります。

家系図作成は
戸籍を読み解くだけで作れるような簡単なものではありません。

次のお話は
家系図作成を生かして

100年継続企業経営と家族のあり方、
のお話をします。

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