そもそもわけがわからない世界
今までなんともなかったことが、突然不快になることがある。
一過性のものであることもあれば、しつこく生活にまとわりついてきて、それがもともと不快ではなかったことなのかどうかも、忘れてしまうほど続くこともある。
高瀬隼子さんの『水たまりで息をする』を読んだ。
夫が突然、風呂に入らなくなる。水がとにかく不快に感じてしまう。
徐々に生活に支障をきたすようになり、夫婦として、これからどう生きてゆくのか・・・そんな物語なのだけど、こういう症状?状態?になってしまうことに、あまり違和感は