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痛み止め「アスピリン」誕生のお話です!(豆知識に)

 古代ギリシャ時代では、頭の痛い時に ゛柳の樹皮゛をはぎ、たたいて
柔らかくして、頭に置くとよく効くとして民間療法が広まっていました。
あのヒポクラテスも「柳の皮に鎮痛作用のある」と述べています。
 日本では、柳には、歯の痛みに効果があるとして「つまようじ」として
使われていました。京都の三十三間堂で手渡される゛頭痛のお守り゛にも
が入っているようです。
 18世紀にはイギリスの神父が、柳の樹皮からの抽出したエキスが、発熱・腫れに良く効くことを発見し、のラテン語であるサリックス salix から、
サリシンsalicin と名付けました。19世紀になるとサリシンを分解して
サリチル酸」が作られてリウマチ治療などに使用されていました。
しかし、苦味が強いことや胃腸障害があるなどの副作用もありました。
 ドイツの製薬会社バイエルの化学者は、リウマチを患っていた自分の父親をこうした副作用から救うために、新しい薬としての研究を始め、1897年に
副作用の少ない「アセチルサリチル酸(商品名アスピリン)」を作り出しました。このアスピリンは世界中で売れ、バイエルのアスピリンと言われる
様になりました。
 今では、少量では心筋梗塞や脳梗塞の再発予防にも効果がある判明し、
生誕100 年の時を経て価値が益々広がっているようです。

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