東京に行けない!?

 ユニオンアリーナのガンスリンガーバトルに応募して複数当選したのもあって、ついでに夏コミケにでも行くかとなったが、南海トラフ地震の恐れとともに、旅程は大きく狂っていく。

 神奈川県で地震発生したのを知ったのは午後7時過ぎ。バスからは特に何も言ってない。
公共交通機関を乗り継いで某駅に到着。バスの発車時刻まで二時間はあるのでサイゼリヤでも行ってみよう。
 しかしこの時すでにバスの会社に片方は運休の速報を出していたのだ。
 だが、一方は通常の確認メールを送りつけておりそれだけを通知で見た私は呑気にポテトなどを食っていたのである。
 午後11時すぎ、メッセージが増えているのに気づいて見てみたら「運休のお知らせ」である。
 その後おずおずと関係者が謝りにくるが、返金がどうのこうのという話ではないのだ。
 公共交通機関を乗り継いで来ているので、もう一方のがその日の営業を終えれば野宿するしかない。向こうで取ったホテルもこの期間ではキャンセル料が発生するだろうから退路などない。
 と、そこで考えた。新幹線も遅延してるだろうから東京に行けるのでは?
 チケット発券所で「遅れまくってるが自由席とるよ」というので買う。バス代を超える出費だが、駅前の適当なビジネスホテルで夜明かしなんて許せないのである。
 そこからチケットにスタンプ押してもらうと緊急事態発生。(以下意訳)
「もう東京行きないよ!」
「ハァ!? チケット発見しといてなんじゃ? じゃあホームで野宿するわ」
「それは困るので、一旦某駅終点まで乗ってから途中下車特急券代払い戻しでかんべんしてくれ」
 さて激動の旅が始まるぞ!(クソデカ溜め息)

 で、途中下車の旅で結局野宿初体験。
 なんで若者ってあんな何もない夜中に集団でセックスするわけでもなくうろついてるだけで楽しめるんですかね?
 とりあえずインド人みたいなコンビニのバイトの兄ちゃん相手にコンビニ飯を買って食う。草木もねむる丑三つ時である。
 五時。空も白んで来たころにチケットを発券する。乗れるか不安だったものの意外とあっさりとしたものだ。完徹しているのを除いて……
 これで大会がおジャンとかだったらキレるぞ💢

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