黒田尭之五段が西軍7位にランクイン
久しぶりに将棋のことを書きます。
SUNTORY 将棋オールスター東西対抗戦2023ファン投票の結果が出たからです。
黒田尭之五段が西軍7位。
ネット歓喜。でも、
との声もあり。私も驚きました。
黒田五段は愛媛県出身の26歳。居飛車と振り飛車を指しこなすオールラウンダーですが、彼の得体のしれない雰囲気のせいか、某プロ棋士から『怪しい党』と言われています。得意戦法は横歩取り。研究勝負の横歩取りですが、黒田五段は途中からよく研究を外れて力戦している気がします。
有名なリア充爆発しろの揮毫。
黒田五段が注目を浴びたのは、2022年のAbemaトーナメントでした。2022年はエントリーチームから出場しました。全員関西若手の結束力が素晴らしく、トーナメントにかける気持ちは甲子園並みに見えました。黒田五段の終盤の凄まじい粘りからの逆転に、観戦していた渡辺名人(当時)から「黒田恐るべし」と言われていました。将棋は最後まで執念を持ち続けた方が勝つと言われますが、黒田五段のそれはまるで怨念。盤上没我しながら怪力でチェスクロックを押す様はとても迫力がありました。チェスクロック(対局時計)って、あんな怪力でも壊れないんだとドキドキしながら観ていました。
黒田五段はお酒が大好きで家に大量のお酒を隠し持っているとAbemaで喋っていました。師匠である畠山鎮八段から飲みすぎないようにと心配されています。畠山鎮八段(54歳)は「俺の全盛期 明日」と言うくらい熱い方です。黒田五段の対局姿勢は師匠譲りなのかもしれません。
しかし、黒田五段は関西若手棋士に蔓延る『手拍子うっかり病』に罹患しています。早見え早指しなのですが、読みを見落として数秒で悪手を指して形勢を損ねることです。黒田五段の今期成績は11勝12敗。そのうち大切な順位戦は1勝3敗。厳しい。
黒田五段は気合いで戦う勝負師なので、これからに期待します。
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