気の弱い女のものがたり
産まれた時から気が弱い。
正確に言うと、
産まれた時から、不安だった。
世界は不安に満ちていた。
人の視線が怖い。
人の言葉が怖い。
世界が怖い。
私を傷つけたり、しんどい事ばかりを課して不安にさせるこの世界が嫌いだった。
大人になったら、この不安は何となく解決して、普通に大人としてやっていけると思っていた。
全然そんなことは無かった。
結婚も出産も、嫌でもしなきゃいけない時が来ると思っていた。
全然そんな事は無かった。
友達なんて、自然に増えると思っていた。
全然そんな事は無かった。
どうして私ばかりうまくいかないのか。
私の何がいけないのか。
そんな風に考えて泣いてばかり。
自分を責めてばかり。
それが変わったのが33歳の時。
当時の職場に行く事も怖くなった私は、友人の紹介で行った精神科で「社交不安障害」の診断を受ける。
えっ?病気?
驚きながらもへーそんな病気があるのか、と思う私。
そして、抗うつ薬を処方されたのだが・・。
母から「精神科の薬は絶対飲むな。赤ちゃんが産めなくなるよ」と言われて育った私は、
「薬って、絶対飲まなきゃいけませんか・・」と、ドクターに質問。
ドクターの返事は「はい。飲まないと治らないです。」
じゃあ、しょうがないな・・。
そんな経過があり、(私のあまりの不安ぶりに)1/4にカットしてくれた錠剤を飲んでみると・・。
これがめっちゃ効いた!
ずっとおなかの中にいた不安の塊がすっと消えたのです!
この時の感動はよく覚えている。
薬で治るんだ=私は普通だ、間違ってないんだ、と気が弱い女は考える。
そして、若干勘違いが含まれる、変な自信を付けてしまう。(笑)
そんな気の弱い女の恥ずかしい人生をちょくちょく振り返って書いていこうと思う。
読んでいただいて、ありがとうございました。
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