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『劇場版からかい上手の高木さん』感想 〜前編〜

 6月10日。ある映画が公開された。それは『劇場版からかい上手の高木さん』である。私は高木さんのマンガは持っていないが、アニメは1期から全て見ているファンである。なんとしかも、4週連続で特典とエンディングが週替わりになることが発表された。それはそれは観に行くしかない。


 第1週。公開日の次の日である6月11日に初めて観に行った。この日はサークルの飲み会があったので、その前に行くことにした。その日は天気が悪く、公開後初の休日ということもあって、他に観に来ていた人は多かった。そのくらい高木さんが人気であるという証拠だ。後ろの方の席は既に埋まっていたから、手前で空いている席を探したところ、F-10が空いていたので、そこにした。近くに他の人がいたが、1つ空けて取ったから、まあいいだろう。公開から1日しか経っていなかったので、グッズは全然あった。だから、クリアファイルや映画オリジナルのグッズなどを買った。そして、パンフレットも買った。映画でもライブでも今までパンフレットというモノを買ったことがなかった。パンフレットが手元に来た時、私は目を輝かせた。上記の通り、その日は飲み会だったので、ポップコーンは買わずにSサイズのコーラだけにした。さて、スクリーン内に入り、高木さんが始まった。
 初見の時の感想としては、「…最高‼︎」ただこれに尽きる。映画中はもちろん喋ることが出来ないが、キュンキュンして声が出そうになり、結果的に気持ちの悪い呼吸を続けていた。終始気色の悪い女になっていた。まあ、それほどキュンキュンしたのである。感動するシーンもある。エンディングもものすごくよかった。エンディングは聴くたびに、あるところで毎回感動して、本当に鳥肌が立つくらいだ。

帰宅後撮影。特典は右端のマンガ。F-10と言えば…?

 第2週。6月18日に観に行った。この日はガチャポンがある商業施設へと行った。そこで高木さんのガチャポンを回した。その前後にもガチャポンを回しているから、先に結果を言っておくが、文化祭の高木さん以外は出た。文化祭の高木さんが1番欲しかったのに。悔しい。今回はともにSサイズではあるが、ポップコーンとドリンクは買った。映画の時間となり、私は開場時間すぐにスクリーン内に入った。大体真ん中辺りの席を取っていた。土曜日夕方の商業施設の映画館だ。それなりに人は多い。席に着いたら、前の席に男集団4人がいた。私の席の前までいた。男の人なんて座席に着いたら後ろから頭が見えている。映画中に前の人の頭が動くと、目の端にあるから映画に対する集中力が散漫しがちな人間、それが私である。だから正直前に座ってほしくない。最悪。そう感じながら、特典を見ようとしていると、今度は男2人が「前、すみません。」と言いながら私を通り過ぎて、隣に座ってきやがった。本当最悪。そいつらの横には誰もいないようだった。なんでわざわざ見知らぬ人の隣を取るかな。パーソナルスペースというものを分かれよ。ポップコーン&ドリンク置くのもはばかられるだろうが。私が席を取った時、横にも前にも誰もいなかったからその席を取ったのに。腹が立つ。さらに、映画が始まってから入ってきた群れもいた。そいつらがどうか分からないが、エンドロール中に出ていっていたヤツもいた。1番腹が立つ。こういうヤツがいるから、集中力散漫になるだろうが。そんな気持ちで映画を観ていたから、内容もエンディングもちゃんと覚えていなかった。
 そんなことがあり、そして第2週は特典の3種類展開だったのもあって、6月22日水曜日、再び観に行った。授業が終わってから観に行ったので、夜の時間だった。まあこの時間だったらそこまで人は多くないだろう、そう思ったからだ。思った通り、昼や夕方の時間帯よりかは多くなかった。だから、1番後ろの真ん中の席を取ることができた。この日もポップコーンとドリンクを買い、スクリーンへと入った。特典を開けてみると、まさかの土曜日の特典と被っていた。3分の1なのに被るとは。少し落胆しつつ、映画が始まろうとしていた。その直前の時ある男が入ってきて、私の席の前に座った。うわー、最悪。上記の通り、ただでさえ前に座られると頭で観づらいし集中力が散漫になるのに、男の人だと尚更である。まあ私が早めに席を取るからこういうことが起きるのだが。若干の不快を感じながら映画を観た。
 第2週目は、第1週目に買ったパンフレットを読んだ状態で観ているから、パンフレットで明かされた情報を注意して観ていた。だから、前の週とは違う、新たな発見もあった。そして、エンディング。全ての週において公式から情報は出ていたので、どの曲が来るのかは分かっていた。第2週目のエンディングを聴いた時、私が想像していた声よりも高木さんの声は低かった。そこは意外だった。もちろん第2週目のエンディングもよかった。

第2週1回目
帰宅後撮影。特典はポストカード(全3種)
第2週2回目。特典丸被り。他のほしかったな〜。

 第3週、6月26日に観に行った。劇場版高木さんは一部劇場でのオリジナルフード&ドリンクが発売されていた。予め調べていたら、1番近かったのが隣の県の映画館だった。そこで、新幹線で隣県まで高木さん遠征に行ったのだ。昼の上映に合わせたかったので、朝早い新幹線だった。さすが都会、人が多い。しかも日曜日だ、尋常じゃないくらいの人である。着いて早々、座席を取った。上映までまだ1時間あるというのに、スクリーンが狭いのもあって、かなり埋まっていた。やはり都会である。その中で周りに人がいないところを選んだ。近くに人はいたが、さすがに1つ空けて取った。上映時間まで買いたかったマンガも手に入れて、また映画館へと戻った。いつもの感覚だったから、まあポップコーンとドリンクもすぐに買えるだろうと思っていた。しかし、その考えは甘かった。上映までまだ少しは時間があるのにもかかわらず、フードコーナーは並んでいた。まあ高木さんだけでなく、他の映画を観る人もいるから。並んで待っていたが、その間にオリジナルフード&ドリンクが売り切れないか不安だった。前の人が注文遅いことに苛立ってしまった。いざ注文が自分の番回ってきた。あいにくドリンクは売り切れていたが、フードの方はあった。だから、フードは買った。予め調べていた限りサイトでは期間限定として流れていたから、一か八かの賭けだった。フードがあってよかった。来た甲斐があった。ホッとした。時間となり、スクリーン内に入った。やはり人が多い。さすが都会。そう思っていたら、隣に男2人組が来やがった。またかよ。多いとは言え、他にも空いているところはあるし、1つ席を空けて座ることだってできたはずだ。なのにわざわざ隣を取ってきやがった。パーソナルスペース侵入の上に、フード&ドリンクの位置も配慮しなければならないから正直煩わしい。少し嫌な気分になりながらも気にしないようにしていた。
 第3週も特典が複数あったので、6月29日に観に行った。この日は3限がオンデマンドとなったので、お昼の回で観に行くことができた。2限が終わり昼食も済ませて、急いで向かった。特典は今回は被らなかった。5分の1で被ったらたまったものじゃない。よかった。
 第3週はストーリーを観つつ、音楽に注目していた。パンフレットには音楽の堤博明さんや主題歌の大原ゆい子さんへのインタビューがあり、そこで語られていたことはあった。それを踏まえて鑑賞しながら、この音楽が物語において、どのように印象づけしているか個人的見解で考えながら観ていた。そしてエンディング。今回の曲も実に最高だった。この曲は世代ではないので、なんとなくのイメージで知っていた。そのイメージは世間一般でも言われているイメージだろう。だが今回の曲の高木さんカバーver.を聴いた時、そのイメージが変わった。まさに高木さんをそのまま表している曲なのである。高木さんが西片のことを好きだからこその曲だと思った。

奥に見えるオリジナルポップコーンバッグがほしかったが故に、県外に行ったのだ。
ポップコーンバッグを買うとついてくる特典
第3週1回目の特典。フィルム風しおり(全5種)
第3週2回目。今回は特典は被らなかったものの、1番ほしかったのは出なかった。

 第4週。7月6日鑑賞。本当は土日に観に行きたかったが土日は課題に追われ、じゃあ7月7日に観に行こうと考えていた。七夕だったからだ。個人的には七夕の日にキュンキュンする高木さんを観るのはなんてロマンチックなんだろうと思っていたからだ。しかし上映時刻を調べると、木曜の上映が授業と丸被りしていたのだ。これでは行けない。仕方なく
水曜日に行くことになってしまった。第2週・第3週とは違い、特典は1種類だけだった。複数人もいらないというのもあって、特典がもらえるギリギリの日に行ったのだ。この特典、実は前売券の特典と対のような関係である。しかし、私は前売券は買わなかった。なぜなら、まず前売券と当日券の値段が変わらないからである。どちらとも1,500円。別にいいか、と思ったからである。それともう1つ、買いに行く時間がなかったからである。前売券が売っていた5月前後、私はまだバイトをしていた時期であった。『バイト辞めたった』にもある通り、大体シフトが土日に入っていた。しかも、他店舗への応援もよく行かされていたから、映画館へ行く暇などなかったのだ。今はもうバイトを辞めているから大丈夫。そういうことで前売券は買わなかったのだが、今思えば、買えばよかった。特典も欲しかったし、前売券と当日券が同じ値段で、クリアファイルもついてくるのである。明らかにそっちの方がお得である。しかもこの時点で6回行っているのだから、一気にチケットを買っておけばよかった。少しばかり後悔するが、今後悔しても遅い。
 第4週の感想としては、もう6回も観ているので、内容やタイミングはある程度頭に入ってしまっている。だから、どのタイミングでポップコーンを食べドリンクを飲むかというのはもう完璧に近いのである。さわりに触れる時はそのシーンに集中したいから、飲食しないように出来ている。エンディングに関しては、もちろん今回も最高だった。この原曲はキーが高い方だと思っていたが、カバーを聴いて、思っていたよりもキーが高かった。少しビックリはしたが。エンドロールで流れる映像も追いかけながら聴いていた上に、1回しか聴いていないから、エンディング全4曲の中で1番印象が薄い、と私は感じる。

特典はクリアファイル。大人になった高木さんと西片、そして…

 「第4週までしかないかな」と思っていたが、第5週目以降も上映されることが決まった。特典は変わることが発表されたが、エンディングは第4週までのエンディング4曲を週替わりで流されることとなっていた。第5週目以降も上映され特典もあるのは嬉しかったが、その反面、第5週目以降は7月中旬から下旬であった。テストという魔物が近づいているため複雑であった。
 第5週。特典が第1週の再配布だったので、ついに行かないことにした。やはり複数あってもいらないとは思う。ここまでに映画代及び関連する費用でお金が湯水のように出ていっていたから、チルタイムも必要だ。

 第6週。第6週は3連休があったにも関わらず、中間レポートが終わっていなかった。しかも月曜日は祝日なのに授業があった。本来なら対面のゼミがある水曜日に行こうと思っていた。しかし特典である描き下ろしイラストボードがなくなり次第終了とあり、水曜日までもつか怪しかった。そう思っていたら、レポートが2時間で終わったのだ。私の見積りではかなりの時間を要すると思っていたので、このあっさりさが呆気なかったが、その分映画を観に行けると確信した。この日は7月17日だった。上映時刻を確認したら夜だったので、7回目を観に行った。第6週夜にも関わらず、思っていたより人が多かった。まあ3連休の中日、夜、この時間のみの上映、新しい特典。人が少ないわけではないであろう。エンディングは第2週と同じエンディングだった。もちろんエンドロールも。このエンドロールで1つとてつもなく可愛い高木さんがいる。あの笑顔、ズルすぎる。7月も終わりに近づいているので、テストがやってくる。映画を観に行くのは一旦最後かな、そう思った。

特典のイラストボード。B5サイズ、と私のバッグにも入るサイズだ。

 現在、未だにテスト期間中ではある。お盆前まであるからちょっと苦痛だ。だけど頑張るとしよう。今は休憩だ。テスト終わったら、高木さんをまた、最後に観に行こう。そう思って近くの映画館の上映時間を確認したら、『劇場版からかい上手の高木さん』の名前がない。嘘だ、Twitterの公式アカウントでは未だに情報が流れてくるのに。急いで公式サイトで確認したら、なんと。なんと、私の住んでいる地域ではどこももう上映されていないのである。近くても橋を渡るか船で行かなければならないのである。信じられない。なぜここの地域全滅なのか。もう一度観に行きたかったのに。もう配信かレンタルで観るしかないのである。エンディングはカバーアルバムを借りるつもりだからまあ大丈夫。すごくショックだった。テストを恨むしかない。

 そんなこんなで、1ヶ月にも渡る映画鑑賞は呆気なく終わったのである。ここからは全体としての感想を書こうと思うのだが、ここまでで5500字書いてしまっている。私が読む側だったら、この長さと薄っぺらい内容に確実に飽き飽きしてしまうだろう。だから、これを前編、感想を後編としようと思う。多分だが、後編はテスト後に書くことになるかもしれないので、書き上げるのはお盆中かその後である。

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