#12 真の強さ
最近、格闘家として活躍している青木真也選手のラジオを聴くことが多い。
そのラジオの中で、総合的な強さと競技力の強さはイコールではない。競技力の強さが相手より上まって試合に勝ったとしても、負けた選手よりも総合的に強いというわけではないと同選手はおっしゃっていた。
ここでいう総合的な強さとは、やられても立ち上がる力、周囲から応援してもらえる力、負けを認めて次に進んでいく力、・・・等々のことです。
何か勝った側からすると、負け惜しみを言っているみたいに感じられるが、そうではない。
その競技に負けたとしても、結果だけにとらわれることなく、試合に至るまでの練習、試合に臨む姿勢、練習したことを試合に出し切る力などのチームがやるべきことをやり遂げた内容の試合をできたかどうかにフォーカスしなければならない。
それをやり遂げたチームこそが、負けたことを認め、勝利したチームを讃える行為ができるのではないかと考える。
逆に言うと、試合に向けた準備を怠らず、厳しい練習に耐え、練習したことを試合で出し切ったチームこそが、総合的な強さを持ったチームになれる。
今回、残念ながらフランスワールドカップラグビーでアルゼンチン戦で敗戦したジャパンチームは、まさにこれに当てはまり、自分たちの力を出し切り、勝利した相手チームを讃え、仲間に感謝し、画像だけではあるが次に向けチームソングを歌った場面を拝見して、真に強いチームはこういうチームのことを言うのかと感じた映像だった。
さあ、花園で真に強い人間、真に強いチームはいくつ現れるだろうか、今から楽しみだ!