#13 運命の赤と黄色

2023年10月30日に51日間に及ぶラグビーワールドカップが閉幕した。
決勝戦は、南アフリカ(スプリングボックス)VSニュージーランド(オールブラックス)の戦いで、13対12で南アフリカが通算4回目の優勝を飾った。
試合展開は両社一歩も引かない激しい攻防の中、試合開始早々NZ主将のサム・ケインがハイタックルでイエローカード、その後レッドカードに切り替えられ退場処分となる。
対照的にSA主将の̪シヤ・コリシも後半に同じようなハイタックルで、イエローカードとなるも、判定は切り替わることなく10分間の退場のみとなる。もし、コリシもレッドカードに切り替えられたら、結果は変わっていたかもしれない。

せっかくの大一番の決勝戦で、1人少ないまま残り70分近くハンデキャップを背負って戦うのは勿体ない。確かに事故を防止するためにハイタックルを厳罰化するのは賛成であるが、一人少ない状態でスクラムを組んで押されて崩れたり、穴を埋めるために体力消耗した状態でタックルに入り怪我をしたりするがリスクは増えるのではないか?
それであれば、レッドカードで退場処分となる選手は仕方ないが、点数を代替えに相手チームに与える若しくは交代選手を15分後に投入できるなど、何かしらのルール変更が必要ではないか。
反則を犯したらペナルティーは必要であるが、退場処分でゲームが崩れることのほうが、見てる側もプレーしている側も残念である。
これから高校ラグビーが始まり、トーナメント方式の一発勝負の高校生にとって、一発退場処分となってゲームが崩れてしまっては、選手は立ち直ることができず、残酷なルールである。
どうか赤色が出ないことを願うばかりであり、3年生にとっては最後の大会であり、選手が伸び伸びとプレー出来るようにレフリーには裁いていただきたい。
さあ、県予選の戦いはすでに始まっているが、規律を守り自分たちの力を出し切った戦いを!


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