書いている時の心境
書くこと自体が嫌になったことはない。
が、
書くのは苦しみを伴う作業だ。
小学生のころ、母親が「アーティストはすごいよねぇ」とMステを見ながらつぶやいていて、僕が「どういうところが?」と聞くと、
「作品を生み出し続けないといけない職業でしょ」
「自分の内側にあるものから、ひたすら何かを創作していくのって大変そうだし、そのうちネタも枯渇していきそう」
その当時は、ほげぇーとした顔で聞いていたが、今ではもうわかる。
僕は素人なので、プロが直面している苦しみとは天と地の差があるけど、何かを作り続けるのってしんどい。
もしかしたら読者の方は、僕が記事を軽く簡単に書いていると思われているかもしれないが、実際はそうではない。「きつい、きつい」と思いながら書いている。
頑張っているアピールをするつもりは毛頭ないが、文章を書いている時の本音を今から書いていこうと思う。
以下、心の声。
(noteを開いて、まず通知を確認する)
おっ。またこの方、僕の記事を読んでくださっている。嬉しいなあ。こちらは記事をあまり読めてなかったのに、申し訳ないな。
毎日投稿が謎に続いていて、あともう少しで1ヶ月になるから、そこまでは記事をなんとしてでも投稿しよう。自分で決めた目標は、きちんと最後まで遂行するぞ。
吉田松陰も「人間たる者、自分への約束を破る者がもっともくだらぬ」って言ってたしな。
(下書きの画面へ)
なんとなく書くことは思い浮かんでいるんだけど、今から1000~2000字程度の文章を書かないといけないのか。
きつい。
このあと、研究も待っているしな。あの数値計算、うまく回っているかな。大丈夫かな。修論もやらないといけないから、noteにそこまで時間を割けないぞ。できれば短時間で、記事を作り上げたいんだよな。
ふぅ、よし書こう。
(文章を書き始める)
タイトルは決まってないけど、とりあえず文章を書いていこう。山を登頂するには一歩一歩進むしかないのと同じように、一字一字書くしかないぞ。
きつい。
(カタカタ)
うわっ。やべ。けっこう序盤で、詰まっちゃった。なんか同じ単語よく使ってしまってるし。もうちょっと表現変えたいけど、思いつかねぇ。もっと本をたくさん読んで、表現をインプットしておけばよかった。
きつい。
くそ。しかし、ここでずっと考えていても記事は完成しない。どこかで見切りをつけて、書き進めるより他はないのだ。
(カタカタ)
ボリュームは出てきたけど、全体の文章の流れとしては微妙だぞ。このままでは「これって、結局何を伝えたかったの?」と思われてしまう。
ぬぅ。頑張って捻り出した文章だけど、不要な部分は削ろう。
ミケランジェロも「余分の大理石がそぎ落とされるにつれて、彫像は成長する」って言ってたしな。もったいないけど、いらない部分は勇気を持って削ろう。
それと、文字数どうしよ。
短かすぎても物足りないし、長すぎても読むの大変だもんな。まあ、どっちでもいい文章だったら関係ないんだけどね。
そんな文章を書けるようになりてぇ。まあ、無理なんだけど。
うん。とりあえず、とっととこの記事を完成させよう。
きつい。
(カタカタ)
この記事も終盤を迎えてきたぞ。
うっ。オチがうまく定まらない。何個か候補があるが、どれもイマイチな気がする。また今回も、不時着することになりそうだ。
きつい。
もう一回、記事全体を読み返そう。noteでは、自分が編集者のポジションもやらないといけないんだ。それでも、誤字脱字してることあるんだけどね。
スクロールチェックしたけど、やっぱり、「もっとここをうまく書けそう」と感じる部分が何箇所かあったな。あの人だったら、同じ内容であっても、もっと素晴らしい文章になるんだろうな。
でも、今の自分はここまでが限界だ。ベストを尽くすので精一杯だ。
不安もある。「こんなことを思われたどうしよう」って。だけど投稿する。なんのために書いているのかって、話になるから。
スティーブンキングは「悪文のほとんどは不安に根を発している」と言っていたけど、僕はいつも不安を感じながら投稿ボタンをおしてますよ。スティーブンキングさん。
(記事を投稿)
今回の記事も、いつもの記事の平均ぐらいの伸び率だろうな。
いやいや、焦ってはいけない。
フランシス・ベーコンも「人生は道路のようなものだ。一番の近道はたいてい悪い道だ」と言ってたしな。
着実に記事を作っていくしかないんだ。
また明日も書こう。
1ヶ月連続投稿の記念バッジは欲しいから、そこまで走り切るぞ。
そのあとは・・・
わからん。たしか、次のバッジは3ヶ月連続投稿だった。
む、無理だ。1ヶ月連続投稿でやめよう。
あのバッジ、意外と意識させられるんだよな。
たかがバッジ、されどバッジ。
それと、今回は名言を引用し過ぎた。
書いている時は、心の中で名言を思い出しているからでしょうね。
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