新アサヒスーパードライのアレ
お酒にめっぽう強いと気づいたのは、同じ物理学科の人たちと、初めて飲み会をした時だ。
大学生らしく、安い居酒屋で飲み放題をした時に、自分が酒に強いことがわかった。日本酒を悪ノリで注がれて、たくさん飲んでいたが、酔いがなかなか回らなかった。顔も赤くならないので、周りから「酒つえーな」という印象を持たれた。
三人兄弟(僕は末っ子)の一番上の兄も酒に強くて、
大学時代に、本当はシラフのような状態なのに、酔っ払ったフリをして、所属していた部活の先輩をイジっていたらしい。
母親も酒は好きではないが、酒に強くて、酔い潰れた人をよく介抱していたとか。ちなみに、父親と真ん中の兄は酒に弱くて、すぐ顔が真っ赤っかになる。
僕は、母親譲りの酒に強い体質を授かったようだ。
そんな、お酒に強い体質を持っているが、お酒を飲むことは極力控えている。
飲み会とか友達と集まって宅飲みする時以外は、飲まないようにしている。1人でしっぽり飲むということも、昔はバイト終わりにたまにしていたけど、今はやらない。
「アルコールは少量でも健康に良くない」という、真実かどうかもわからない風の噂を聞いて、控えることにした。普通に飲んでいる分には、全然大丈夫なハズだけど。健康に関して、すごくビビりなだけ。
ただ、厄介なことが一つある。
実家に帰省した時に、祖母がやたらお酒を勧めてくるのだ。お酒が冷蔵庫に用意されていて、晩御飯と一緒にお酒がセッティングされる。
結局、帰省したその日だけお酒を飲むことにするのだが、このときに、
リニューアルした商品を知る、ということがよくある。
その時はちょうど、アサヒスーパードライがリニューアルしていた時だった。たぶん、去年あたりにリニューアルしたはず。
父親がよく顔をゆでだこみたいに真っ赤にしながら、晩酌していたあのアサヒスーパードライが、変わっていたのだ。
右が新しいスーパードライ。
なんやらグラフが載っているではありませんか。
よくよく見てみる。新スーパードライの曲線を。
横軸に時間、縦軸に飲みごたえをとったグラフだ。新スーパードライは、飲んだ瞬間に飲みごたえのピークが訪れるらしい。
ふうむ。
これって、どうやって計測したんだろう。
人間の飲みごたえって、機械みたいなもので数値的に導きだせるのかな。
そもそも、飲みごたえって何で決まるんだろうか。「のどごし」だけとかじゃなさそうだし。味の深みとかも?
謎が深まるばかりだ。
もしこの記事の読者に、アサヒに勤めている方がいれば、ぜひご教授いただきたい。
まっ、いないだろうけど。
おまけ
統計力学の授業で習うショットキー比熱と、この新アサヒスーパードライのグラフが似てまして、そのショットキー比熱なるグラフは
となります。
2つの離散的なエネルギーしかとらない粒子をたくさん集めた時に、比熱の温度依存性がこんなグラフになるのですが、
例の新アサヒスーパードライのグラフが、これと似ていると思ったのです。
人間がビールを飲んだ時に感じる飲みごたえと、統計力学って、何か関係性があるのでしょうか。
人間がビールの飲みごたえを感じるのって、体に存在しているたくさんの細胞のはたらきが、関係してそうだからな。
統計力学と接点があるのは、あながち間違ってなさそう。
ますます謎が深まるばかりだ。
参考文献
http://www.amsd.mech.tohoku.ac.jp/Thermoacoustics/Chap_13.pdf
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