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関西の地名を見ると安心する

関西の地名を見ると安心する。

ただそれだけの話をしたくて、この文章を書いている。ほんとうにただそれだけ。ピーマンの中身のように内容がスカスカだろう。


広島から兵庫の実家に帰省するとき、電車に乗るのだが、関西の地名が載った路線図を見ると安心する。

神戸、三ノ宮、姫路、尼崎、梅田、難波、高槻、京都、河原町、四条・・・

昔から何度も目にしてきた・耳にしてきた地名なので、帰省する時に、これらの名を目にすれば、ほっとするのだ。

大体どんな場所なのか知っているし、そこの土地勘もわかる。これらの土地に放り出されても、まあ何とかなるだろうと思えるのだ。なになに線に乗って、どこどこの駅で乗り換えればいいのかイメージがつかめる。

阪急百貨店・阪急百貨店があるのも安心する。「ああ、関西に戻ってきたな」と思うのだ。551の蓬莱、お好み焼き、たこ焼き。百貨店内の食べ物屋さんから立ちこめる香りで、「ああ、関西だあ」と思うのだ。


いま兵庫の実家に帰省していてこの文章を書いているのだが、さっき家族と一緒に関テレを見ていた。テレビのスタジオとか、企画とか、編集の仕方とか、出演されている関西芸人とか。一度関西を離れ、広島で暮らしてみて気づいたけど、関西特有の空気感みたいなものがあると感じる。

「〜やんな」「〜やねん」テレビを見ながら家族と会話をかわしていると、自然と関西弁が戻ってくる。そして兄がめっちゃボケてくる。ツッコむのたいへんだ。


「地元愛?そんなものは犬にでも食わせておけ」と関西を離れる前は思っていたけど、いったん関西を出てみて思うのは、「やっぱ関西ええな」ということ。落ち着くのだ。故郷はやはり特別なものらしい。


逆に東京の方はよくわからないので、こわい。

新宿、池袋、六本木、赤坂、日本橋、原宿、中目黒、銀座、歌舞伎町、浅草・・・

名前は聞いたことあるものの、そこにはどんなものがあり、それぞれどこに位置しているのかイメージがつかない。恐怖である。あと勝手なイメージだけど、めっちゃキラキラしてそう。山奥で育った関西弁を喋るこんな奴が行こうもんなら、すぐに弾かれそうだ。

さらに少し範囲を広げて関東地方を考えようもんなら、もっと知らない地名が増える。北海道、東北地方、北陸地方、四国地方、九州地方。広島に6年間住んでいたので、中国地方については少し詳しくなったが、関西地方を除けば、全然わからない土地だらけだ。


ええっと、何が言いたかったかというとですね。

出身地って、特別ですよね。



知らんけど。


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