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神学校を脱走して小説家になったやつ
YouTube界隈について、詳しくない僕ですが。
たまたま開いていたら、面白そうな人を見つけました。
それはmorgenというYouTuber。「単位が足りなくて留年がどうのこうの」って言ってたから、たぶん大学生。
小説が好きな方で、好きな本の魅力を語っていた動画を見て、興味を持ちました。
落ち着く声で、しかも言葉選びも上手くて、その方がオススメされる小説は、ぜひとも買って読みたくなったわけです。
あと、生活が昼夜逆転してて、さらにタバコも動画でよく吸っているのがすごいギャップで、それがまた面白い。僕自身はタバコを吸いませんが。
本好きでかわいい系の感じの雰囲気だけど、実は破天荒キャラというのが芸人のヒコロヒーと重なる。
どうでもいいと思うが、ちなみにヒコロヒーも好き。
そのmorgenさんが好きな小説の中に、ヘルマンヘッセの『車輪の下』がありました。
その動画を見た後、実際に本屋に行って立ち読みしてみることに。
「ヘルマンヘッセって、どんな人なのかな?」
小説の表紙の裏に、その小説の作家情報が書かれてあることが多いけど、僕が手に取った本もそうだった。
「どれどれ、ヘルマンヘッセはどんな一生を送った人物だったのかな」
ドイツの小説家・詩人。牧師の家庭に生まれ、神学校に進む。
さらに読み進める。
神学校に進んだが、「詩人になるか、でなければ何にもなりたくない」と脱走。
こいつヤバ。めっちゃ面白そうなやつやんけ。
そのあとは書店員などの職を転々とし、『郷愁』という作品がヒットして、そこからは作家生活に入ったらしい。
そして1946年には、ノーベル文学賞も受賞している。す、すげえ。
どんな小説を書くのかな。
豊かな自然に囲まれた故郷の話を描いた、デビュー作の『郷愁』が気になったのでさっそく購入。
僕自身もド田舎で育ったので、自分の人生と重なる部分が多そうだったのも、選んだ理由としてあります。
読み始めてまだ最初の方だけど、ここからどんな物語が展開されていくのか楽しみだ。
『郷愁』を読み終えたあとは、そのほかのヘルマンヘッセの小説も読みたいな。
あの時ヘルマンヘッセが神学校を脱走していなければ、本屋にヘルマンヘッセの小説が並んでなかっただろうと想像すると、感慨深くなった。
ちなみに『車輪の下』の主人公は神学校を脱走するらしく、ヘルマンヘッセの自伝的小説みたいです。
どういう気持ちで、この小説を書き上げたのか気になるぞ。脱走した時の心情も、リアルに描かれているはず。
(注)別に僕には、脱走欲はありません。
先日ぐらいから風邪を引いたらしく、鼻水が止まらないし喉もイガグリが入っているのかと思うぐらい痛いので、大人しく家で『郷愁』を読み進めよう。研究室に行って、人に風邪をうつすのもよくないしね。研究をサボって、本を読める口実ができたのであった。
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