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ブックカフェという夢物語

 夢と言っていいのかわからないけど、ブックカフェを開いてみたいという願望がある。お店の経営の仕方とか全然知らないし、具体的にどういったステップを踏まないといけないのかも、まるでわからない。ほんとにただの夢物語でしかないのだが、もし有り余るお金を持っているのなら、僕はブックカフェを開くだろうと思うのだ。

 いや、有り余るお金がなかったとしても、何とかやりくりしようとするのかもしれない。完璧な準備が整うのを待っていたら、いつまで経っても始められないだろうから。

 

 僕の地元は、山に囲まれた田舎なのだが、そこで居酒屋を経営している人がいる。その人は、僕が少年野球チームに所属していた時にコーチをやっていた方で、本業の空いた時間で、その居酒屋を営んでいる。同じ少年野球チームの監督やコーチたち、今は大人になったそのチームの元球児たちが、そこの居酒屋に集まって談話をする。いいなあ。

 それに憧れて、居酒屋ではないが、自分もカフェみたいなものを開いてみたいと思ったのだ。本も置いてあって、気軽に手にとって読める。そんなカフェ。カフェの周りは自然が広がっていて、ゆったり落ち着ける空間。できれば地元でそのカフェを開きたいが、地元に近くて、人がもう少し来そうな場所でオープンするかな。

 コーヒーの知識とかも全然ない。インスタントコーヒーしか飲んだことないし。なんかハイテクなコーヒー器具みたいなものを見たことあるけど、あれどうやって使うんだろ。まあ、これはおいおい勉強することにしよう。もしくは、コーヒーに詳しい人に教えてもらう。コーヒー豆のこともね。なんか知らんけど、キリマンジャロコーヒーを軸にしたい。こんなてきとうな調子では、口コミで叩かれまくるだろうな。

 

 本はどんなものを置こうかな。自分の好きな本を片っ端から並べていったら、自分の趣味嗜好を押し付けることになるからな。今売れている本を並べていくだけなら、面白みがないし。ここでしか読めない本があるってのも、良さそうだ。そうだ。noteでいいなって思った文章を、紙の本としてこのカフェで並べるのだ。

 noteの文章を一度、紙の本として読んでみたいと思っていたのだが、それをこのブックカフェでやるのだ。まてよ、それだと結局、自分の好みのnote記事で出来上がった本だけになってしまう。それと、本ってどうやって作るんだろう。全然知らないけど、勉強したらいけるかな。出版社に知り合いがいれば、わかるんだけどな。あいにくいない。

 

 ブックカフェをオープンするまでの道のりは、まだまだ果てしなく長そうだ。そもそも、実現できるかもあやしい。だけど、そんな夢物語を、実は持って生きている。


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