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法廷遊戯感想(という名の永瀬廉についての所感)

※ハマりたて永瀬廉のオタクによる煩悩垂れ流し文です
※ネタバレあり。ちょいちょい映画の台詞や場面についての説明が入ります

「法廷遊戯」観ましたか? 私はここまでで3回観ました。明日も多分観に行くので、公開からは毎週末観に行っていることになる。ほんとはもっともっと観たい。仕事が忙しくなかったら、上映回数が多かった時期、平日でも軽率に映画館に通えたのに……!!!

映画(初回)を観終わったあとの私の脳内をそのまま垂れ流すとあまりにもカオスなのだけど、そろそろ自分の中でも整理がついてきた(そして明日観に行ってまたかき乱される)ので、感想を書きたいと思います。とはいっても、考察とかになるとめちゃくちゃ長くなりそうなので、とりあえず煩悩編ということで(多分これで満足しちゃうけど)。

あの、永瀬担・全人類が100万年前から知ってたようなことを今更言うんですが、永瀬廉さんって演技、めちゃくちゃめちゃくちゃうまいんですね……。

私、永瀬さんの演技に触れたの、この映画がはじめてだったので、映画中はずっと圧倒されていました。そんでまあ顔がいい。大きなスクリーンで見る永瀬廉、顔がよすぎ問題。「顔のよさ」×「スクリーンの大きさ」>>>>>>>> 私の目と脳みその許容量って感じで、あのお顔のよさに耐えられる(いや、普段も耐えられてないけど)のは、家のテレビくらいの大きさが限界だったわ。映画のスクリーンだと、1日の永瀬廉摂取量を開始3分くらいで超えてくる。あれはあかん。

あと、声がよくて、最初の独白から引き込まれた。私あまり声オタ属性ないと思っていたんだけど、永瀬さんの声は聞いていて心地よい。静かで、穏やかで、でも彼の演技と同じく、どこか寂しさを湛えているような。というか、杉咲花さん演じる美鈴に対して発する声は独白から一転して優しすぎてそれも困るんだわ(よすぎて)。「美鈴、大丈夫か?」とか「着替えの服を差し入れしたよ。他に必要なものがあればなんでも言って」などなど……声が慈愛に満ち満ちていてもうしんどい……しんどい。うん、しんどい(3回目)。
声がよすぎる。優しすぎる。お顔だけじゃなく、お声でも圧倒してくるのやめて。こちとら大スクリーンの永瀬廉で視覚がメタメタにされているんだわ。聴覚まで攻撃されたら白旗降って降参するしかない。撤退撤退。

というか、最近の事務所の若手さん、みんなみんなすごいよね。歌もダンスも、デビュー時から自分のものにしていて、しかも演技までできるの? そんでお顔がいいだと……? そんなんもう無敵じゃん。

深川監督の撮る画がまた綺麗で、永瀬廉ほか若手俳優陣がスクリーンに映える映える。私は深川監督の作品、ずっとずっと昔に中村優一さんが出ていた「体育館ベイビー」と「同級生」を観て以来なんですが、そのときも役者さんの美しさ(内面外面問わず)を引き出す場面作りとか、スクリーン映えする構図や演出にこだわりのある、非常に美しい画を撮る方だと思っていて、それは「法廷遊戯」を観ても変わらなかった。こう撮りたい、というこだわりみたいなのがめちゃくちゃわかりやすい。美鈴の回想シーンの、灰色だった彼女の世界が、幼い清義がのぞきこんだ瞬間に色彩を取り戻す演出や、雑多なネオンの街と対照的なセイギの凛とした美しさ、弁護士になることを決めたときの、あの2人のモノクロの世界とか。最後、セイギと馨が階段を駆け上がる場面と、それを見つめる美鈴の映し方も美しい。映画自体がそもそも面白いのだけど、こういう、監督の撮りたい、がそのままスクリーンに現れていて、それが私にはめちゃくちゃハマる(合ってる)ので観ていて気持ちがいいのだと思う。ありがとう監督……あなたの頭の中にあるこの美しくも残酷な世界を映像できちんと残してくれて……

あと、これは私がこれまで知らない喜びだったんだけど、大きなスクリーンにどでかく表示される推しの名前って最高じゃないですか? 永瀬廉ってもう、名前がそもそも映画向き(?)だよね。永瀬廉って文字がバーンとスクリーンに映った段階で、あ、映画料金の元取れたと思ったもん。ちょっと癖のある明朝体を選んだ監督(かどなたか)にも感謝。あの書体で見る永瀬廉最高。あの冒頭の3文字でもうなんか毎回元気になる。永瀬廉、めちゃくちゃいい言葉だわ。

いかん。この調子であげてたら日が暮れる。ということでここからは思うがままに好きポイントを箇条書きにしてみます。


  • 登場シーンから美しい。最強。歯磨きしてるだけで美しいって何事?

  • 教授に呼ばれる途中にジャケットを脱ぐセイギたんえらいねえ(過保護)

  • 顔がいい……(毎秒思ってる)

  • 教授に言う「すみません、僕はよくわからないです」この声もまたいいのよ好き

  • ロッカーの前で藤方に暴言吐かれる前に見せる優しい表情やめえ……あなたにひどいことをした人間よ、目の前にいるのは。その優しさと公平さはこの世界で生きるうえであなたをより傷つけてしまうのよ……

  • 「それじゃ、美鈴が不審者だ」ヴゥ…ッッ…スマホ越しの声がやさしすぎる。そりゃ美鈴だってきよよし……ってなっちゃう(杉咲花ちゃんも声かわいいくてだいすき)

  • 美鈴の上の階で盗聴していた大森さん(役名を忘れてしまった)に対して「有線なら盗聴器の探知機は反応しない(ウロ)」って後ろに手を回しながら言ってるセイギたん最高に好きすぎるね…頭のいい男が性癖なもんで…

  • カップ麺から守るのもさ……そんなんもう好きになっちゃうでしょうが!!!!(美鈴が)

  • 雑踏を駆け抜けるセイギくんも美しすぎる………

  • 高校時代のセイギくん、唐突に坂道くんじゃん(映画観てないけどそこそこオタクなので、永瀬さんが坂道くんを演じていることとビジュアルだけは知ってる)

……だめだな、箇条書きにしてても夜が明けるわ。単に映画97分の毎分毎秒、スクリーンに映るすべての永瀬廉を書き出すだけになってしまう(まとめる能力皆無)(だって本当に全部いいんだもん…)

とにかく言えるのは、これももう何万回と言われていることだと思うのだけど、永瀬廉、目の演技がうまい。びっくりしたのが、美鈴と昔陥れた相手が馨の父親であり、結果的にその彼を自殺に追い込んでしまったことに気がついた(この気づいたときの演技も絶妙でよい)直後の美鈴との接見のときの目よ。

驚くほど光がない。おいおいハイライトどこに置いてきた? 作画担当が瞳にホワイト入れるの忘れたんか? ってくらい真っ暗。ああいうのって意識的にできるもんなの? すごいね、アイドル(俳優)って……とにかくこういう細かい演技が非常に巧みで、ていねいに演じられているのが伝わってくる。

あと、これももう何十万回と言われたことだと思うし、映画パンフで監督も似たようなことを言っていたけれど、影があってどこかさみしげな佇まいが出せるのって、彼のすごい武器だよね。これは多分、演技とかでなんとかできる範囲を超えていて、その人の持つセンスとか、その人の性質とか、そういう本人由来のものなんだと思う。普段ガハガハ笑ってしょーもない下ネタぶちかましてくる人と同じとはまるで思えないけれど、多分こういう性質を持っているからこそ、私はここまで永瀬廉さんにハマってしまったのかもしれない(あと永瀬廉の持つ雰囲気を「夜空の月」と表現する監督のセンスも大好きだわ)。

3回目、この映画を一緒に観に行ってくれた同居人が、昨年から今年にかけてのグループのあれやこれやが彼の演技の幅を広げているんじゃないか、なんて言っていて、これについて私は何にも言えない(なぜならそれ以前の演技を見ていないので)のだけれど、彼のあのどことなくさびしげな表情は、自分からは優しさを差し出す一方で、根本的には世界に何も期待していないようなセイギの在り方にものすごくリンクする(ように思える)のは確かにそうだなあと思った。見ている人が、彼にはどうかおだやかで幸せな未来をと願ってしまうような、そんなまっすぐな廉潔さ。名は体を表すってこのことだな、やっぱすげえや永瀬廉。彼に廉という名前を付けたご両親か、はたまたご親族か、どの立場から言うのかわからないけどありがとうございますという感じ。本当にもう、ありがとうございます。永瀬廉、素敵なお名前です。

ちなみに97分の映画の中で、一番好きな表情はどれか、と聞かれたらキャンパスで馨と話していて、「僕は卒業したら弁護士になろうと思ってる。…馨は?」と聞いたときの、あの右斜め30度くらいの角度で美しく微笑む永瀬さんです。美しすぎて映画館にミューズが舞い降りてるのかと思った。
あの表情がとにかく、大っっっっっっっっっっ好きすぎるのでBlu-ray出たらあの部分だけ切り出してデスクトップに飾って眺めたい。毎回デスクトップが見えるたびに、30秒くらい眺めてしまうこと必至なのでやらんけど。やらんけどしたい。仕事が捗らなくてもしたい。
印象に残る表情はたくさんあるのでめちゃくちゃ悩むし(次点はそうだな……殺人現場となった無辜ゲーム会場で、ふらふらと歩いてくる美鈴を抱きとめるシーンの表情でしょうか。最後、晴れ晴れとした表情もいいし、うん、選べん)、他にももちろん映画のストーリー的に素晴らしいシーンはめちゃくちゃあるのだけれど、好きな顔という意味ではこれは譲れん。

しかし、私こんなにも「法廷遊戯」の物語とその世界自体が大好きなのに、こんなに永瀬廉の話ばかりしているのもいかがなものか。なるべく内容には触れずに書こうと意識してはいたのだけど、それにしたって煩悩がすぎる。そんで、何がようやく整理できてきた、だ。全然できていない。
万一ここまで読んだ人で、「法廷遊戯」を観ていない人に誤解してほしくないのは、単なるアイドル映画ではないということ。(ここまで永瀬廉の話しかしていないのにな)なので、安心して映画館に行ってほしいし、諸々映画館で観るために作られた作品だと強く感じるので、ぜひその細部を楽しんでほしい。北村匠海さんも杉咲花さんも、まわりをかためる役者さんたちもみなさん本当に素晴らしいので。

そんなわけで、永瀬廉さんの演技の素晴らしさに気付いてしまったこのひと月弱。これからの演技のお仕事も楽しみだけど、とりあえずまずは過去作を観なければと思っています。やっぱり次は「真夜中乙女戦争」でしょうか……メインビジュアルがそもそも好きすぎる(朝ドラ観ていた友人にりょーちんを勧められたけど、今から見始めるのは長くて気合いが必要なので一旦年末年始休暇まで保留)。

※馨とセイギの関係性については、コレだけで本一冊書きたいくらいにはいろいろ言いたいことがあるよ…最後のシーンで静かに涙が流れたもん……
その一方で唐突なコーヒー回し飲みからのじゃれ合いで心をかき乱されました……頭のいい男のじゃれ合いなんてそんなの大好きが過ぎるじゃん

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