小説 卵の殻とぼく

自分なりにお話を書いてみました。

卵を袋にぶち込む。
今日は、卵1パック98円の日だ。
一家族一個のたまごを袋にぶち込んだ。

家に帰り、僕は卵を食べた。
いや正確に言うと
卵の殻を食べた。
別においしくない。
でも食べないと怖いんだ。
僕が、黄身を食べたら黄身はもうなくなってしまう。
考えたら、怖くなってまた、殻を食べる。

結局、黄身はパックをするりするりと抜けていき
床に落ちていく。

床をふきながら、涙が頬を伝っていく。

そう、僕は大事なものを手にいられたことが、
今まで一度もないんだ。

続く

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