作文を親子で楽しみながら上達させる方法 #103


小学校2年生の長男は、毎週末の学校の宿題の日記にいつも苦戦している。

・先生からたくさん直されるのは嫌だ。
・面倒くさいから早く終わらせたい。
・ママに見られるのもちょっと嫌。

私に見せる前に、学童などで一通り書いていることが多いのだが、漢字(ときに平仮名)の間違い、送り仮名の間違いは枚挙にいとまなく、頭に思いついたことを、次から次へと書いている。

そうだ、段落の頭はあけるんだった。
字を間違えた。

自分で気がついたところは、直しているが、 消しゴムで消すと、力の入れ加減も一定でないので、ノートがぐちゃっと歪んだり、消し残しもあって、その上に字を重ねるものだから余計に読みにくい。

いきなり、起承転結にまとめて文章を書くだなんて、大人でも難しい。
かくいう私も、元々はおもいついたまま書き連ねて、まとまらず、苦労してきた。
同じことを何度も言っていたり、自分の思考の癖とか偏りみたいなものが、そのまま整理されることなく散らばっていた。

wordを使うようになって、コピペ、切り貼り、編集が容易になって、とにかく助かったことを覚えている。
(すべて手書きで書き切る人、昔の人ってすごいと思う)

考えながら一気にまとめようとするのではなくて、まずは書きたいことを、思いついたことをすべて出してから(発散)、整理(収束)していくほうがすっきりとまとまりやすい。

文章書きの天才だって、下書きをしないという人でも、おそらくは頭の中で、それらの作業を高速回転で行っているのだと思う。

便利な時代、少し調べると、作文の書き方はいろいろと出てくる。

私なりの解釈と、小2の息子にあわせて一部書き直しているが、作文を書くざっくりとした手順は

①    テーマを決める
②    関連することをたくさんメモする(知らない人でもわかるように説明を加える)
③    メモを見ながら書いていく。

作文に苦手意識を持っている息子に、この方法を言葉で教えても響かない。

メモするなんて、めんどくさい。
さっさと終わらせたい。

それでも、さっさと終わらせたくて書いたものは、お直しがいっぱい

そうだよね。じゃぁ、そのめんどくさい部分を手伝おう。
テーマは既に決まっているので、そこから深掘りインタビューをして、わかりにくいところは、本人の口から説明してもらう。
うまく言語化できないところは、「こういうこと?」こちらがが言語化して確認する。
そして、それをひたすらメモ。

なるほど、こういうことねー。
で、どう思った?最後どうしめくくろうか?
などやりとりしながら、メモの構成を考えて、

メモに番号をつけていったら、あとはその番号順に写すだけでいい。

最初は、めんどくさそうにしていたけれど、出来上がった文章を自分で読んでみて、にんまり満足げな表情。

わからないなら、わかるように説明する。
説明が理解できないのだから、わかるように、一緒にやってみることだって必要だ。
そういった関わりの時間を持つことは、いつもいつも出来るわけではないけれど、週末の1回だけなら出来る。
そして、普段あまりおしゃべりをしない彼が、宿題のためとはいえ、いろいろと話してくれるので、実はそのやりとり自体が純粋に親子にとって幸せな時間でもあるように感じる。

でもいつまでも、手取り足取りは出来ないよね。
母親ありきの作文になってしまう。

作文を書いた後に、一時帰省中の父親やその家族にむけて、動画メッセージを撮ることになった。
カメラを向けると「ちょっと、待って!」

自分が伝えたいことを、指折り整理したあとで、「うん、いいよ!」と録画のGOサイン。

「いったん、アイデアを出してから、まとめる」を、自らやっていた。

アイデアを出そう、メモをしよう、
そんなことを言われても、聞く気が無かった彼の行動が変わった。

もともと、母親に依存するタイプではないので、自分でやり方がわかれば、とっとと自分でやっていくような気がする。
それまでは、母のインタビュー攻撃に付き合ってもらおう。
母が楽しんでいるのはもちろんなのだが、気負わず、「ママが楽しそうやし、仕方ないから付き合ってあげている」ぐらいのテンションがちょうどいいのだと思う。

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