保育園の離乳食懇談会

子どもの保育園で離乳食懇談会があり、勉強のために参加させてもらった。

栄養士として病院で勤務していた時に離乳食を調理していたこともあり、なんとなくわかっているから大丈夫という根拠のない自信のもと、長男のときはかなり自己流の離乳食だったな、と思う。

現在年長の長女はちょうど離乳食が始まる生後6か月で入園、1回食のときから、保育園で離乳食を丁寧に見てくださるので、任せっぱなしだった。そして保育園のない週末は離乳食づくりが負担だった。

離乳食懇談会は、出汁の取り方にはじまり、離乳食の時期にあわせた、食材の調理方法を実習形式で行った。

初めての食材を試すときは、小児科の休診日を避けて、何かあったときにすぐに受診できるよう午前中に、新しい食材は1日1品だけ、1さじから。

赤ちゃんの口の発達について、説明を聞きながら、ペーストの食事をごっくんと飲み込む時期、舌と上あごでつぶして食べるもぐもぐ期、舌が左右に動いて歯茎で噛んでつぶせるようになるカミカミ期、それぞれすりつぶしてみたり、ゆで具合を確認してみたり、実際に食べて味やかたさを確認する。

保育園で痛ましい事故が続き、離乳食のありかた、与え方は本当に難しくなってきている。

保育園での食事介助は限られた人数で、常にリスクと隣り合わせだと言っても過言ではない。
とはいえ、安全のためにいつまでもペースト状のものをあたえていては、子どもの口が育たない。
結局は、食事を介助するときにどれだけ、子どものことを観察できているか、が重要になる。

子どもの保育園では手づかみ食べをしている。また、食事の最初に、スティック野菜を自分の手で持ち、歯固めのようにペロペロ舐めたり、噛んだりできるようにしている。

スティック野菜は自分で握って食べるので、離乳食の導入として、勤務先の保育園でも試していたことがある。
ただ、子どもが噛みちぎると誤嚥に繋がり危ない、などの理由からいつのまにか、無くなっていた。

スティック野菜を与える場合は、子どもにあわせて調整する必要がある。
離乳食前期は、さっと湯通しする程度でかたいままの状態にしてかみ切ることができないようにする。
もぐもぐできる時期になれば、歯茎でつぶせる柔らかさまで火を通す。

そして、食事介助をする保育士は子どもが口にする前にそのかたさを確認して、ちょっと硬いな、と思えば、迷わずつぶしてから子どもにあげること。

これは歯固めのための野菜なのに、「硬いから使えない」「子どもに食べさせたら危ない」と、調理室に返して作り直してもらうのではなく、状態を確認して、あら今日はちょっとかたいから、つぶして食べようね。
火の通りは食材の違いや何らかの条件で微妙に異なるということを食事介助する職員もきちんと理解していて、食べさせる前に確認して、臨機応変に柔軟に対応していたことが印象的だった。

離乳食はやはり見よう見まねで、子どもの口の発達にあわない形態をあげてしまうことが多々ある。
これくらいならあげても大丈夫だろうとタカをくくって大きすぎるものをあげたり、のどに詰めるのではないだろうかと不安でいつまでも、噛む必要のないものをあげてしまったり。。。
保育士も栄養士も、離乳食(子どものからだ、口の発達)をもっときちんと知り、お母さんにも伝えられるように学んでいかなければと思った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?