子どものやる気の引き出し方③ やる気の源 #122

「やる気」、自分を奮い立たせるように、無理やりだとか意識して出すこともある。
特に大人になると、「やりたくないけれどやらなければならないこと」も多くて、それらをこなすためには、やる気が欠かせない。

今は頑張らないといけないときだから、やる気を出して頑張るなど、場の空気を読んで自分の行動を律するというのは、必要なこともあるけれど、窮屈さは否めない。

旧来のやる気のキーワード → 気合・根性・努力
新しいやる気のキーワード → 楽しい・わくわく・ドキドキ

やる気の源は「楽しい」にあることを知れば、いかに子どもが楽しめるかを考え始めるはず

子どものやる気の引き出し方 石田勝紀 日本能率協会マネジメントセンター

ちょうど1年前、長男がいわゆる小1の壁に苦しんでいた。
保育園時代に、読み書き計算など、いわゆるお勉強は一切してこなかった息子は、突然の環境の変化になじめず、毎日緊張し、必死に頑張っていた。
私は彼の「楽しい」がどこにあるか真剣に考えていた。

やる気はあった。
でもそのやる気は「やらなければならない」からくるもので、一生懸命やってみるものの、思い通りに文字がかけなかったり、間違えたりする。
感情のコントロールもまだまだ難しくて、母親である私にすべてぶつけては、それでも解消されないモヤモヤと戦っていた。教えようとしても怒るし、教えなくても怒る。どっちにしても怒るのだ。
いつも必死で空回りしていた。

彼のやる気は、気合・根性・努力から成り立っていた。

「保育園のときからお勉強していた子は、できるかもしれないけれど、貴方は、その分、いっぱい、いっぱい遊んできたでしょ。だからお友達と比べても意味がない」
「全然勉強していなかったのに、これだけできるって、すごいこと」

そんなことを話しながらも、頭の中では、どうして、この子はこんなにも「~~しなくてはならない」に囚われているのだろうか。と思っていた。

どうして?なぜ?

子どもが負担に勉強や学校生活を負担に感じないように、声かけや態度に気を遣っていた。「○○しなさい」だなんて一切言っていないのに。。。
「もういいんじゃない?」「先生に訊いてみたら?」と言うと、「先生に怒られるから」と言い出したので、夫は学校の対応に問題があるのではと疑うほどだった。
息子の担任は、学校では明るく過ごしていたことから、家庭での反動に驚いておられたが、採点などを甘くして、出来ない部分にあまりフォーカスしないよう、配慮してくださった。

なぜ?と悩んでいるうちは、答えは見えてこない。

ある日、「親子は写し鏡のようなもの」だと、誰かが言っているのを聞いて、やっと気づいた。

いくら言葉で、「大丈夫、なんとかなる」なんて言っていても、実際にそう思っていても、私自身が毎日の仕事に育児家事を気合・努力・根性でこなしている。
彼は私のそういう姿をしっかりとみていた。
彼はわたしの言うことを聞くのではなく、やっている姿を見て自然と真似しているにすぎないのだ。。。

まずは、親自身が自分の人生を楽しむこと、その姿を子どもにもみせること。

声かけは大切。

「わくわく生きよう」って、わくわくしていない大人に言われても響くわけがない。
それだけのことなんだ。

気合・努力・根性は、短期的には効果を出すかもしれないけれど、苦しいし疲れることの方が多い。
そうだった、私は疲れ知らずを目指していたんだ。

同じことを「やる」にしても、気が進まないコツコツ努力よりも、楽しくって気づいたらやっている、のほうがいい。

これからのやる気は、楽しい・ワクワク・ドキドキ

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