義務のおしつけあい

保育園には、いろいろな行事があるが、子どものお誕生日をお祝いする「お誕生日会」はほとんどの園でおこなっていると思う。

私が勤務する園では、月ごとに行っていて、子どもの年齢によっても少しずつことなるが、先生が司会者となって、子どもにインタビューをしたり、お誕生日の子どもがみんなの前で、得意な何かを発表したり、「おめでとう」を言ってもらうちょっぴり照れ臭くもあり、嬉しくて幸せな時間。
そして、先生からのお祝いのプレゼント。いつもとはちょっと違う「出し物」をしていて、それを皆で楽しむのだ。

職員たちは、誕生日会までに当日の流れを計画し、日案をつくりスタッフに共有して、準備練習をして、お誕生日会に挑んでいる。

ある日、担任(正職員)だけで担うのは大変なので、非常勤職員にも手伝ってもらえないか、という話が出てきた。
正職員は、書類の作成や他に抱える業務があり、時間的な余裕がないので、比較的お任せしやすいであろう業務のひとつとして「お誕生日会」をあげたのだった。

非常勤職員からすると、これまでは正職員の仕事だった「お誕生会」の役割を振られることに納得がいかない様子で、お誕生日会の押し付け合いのようになってきてしまった。

みんな、お祝いしたい気持ちは一緒なのに、これでは「お誕生日会」がかわいそうだ。
「お誕生日会」がやらなければならない義務、大きな負担になってしまっている。

負担を誰かにパスしても、負担を抱える人が変わるだけで、誰も幸せにはならない。
せっかくの誕生日会が、実は職員はみんな負担だ、だなんて悲しすぎる。

私たちは何のために大切な子どもたちを預かって、保育をしているのか。

心の底から楽しんで、お祝いして、喜び合って、仲間を巻き込んで、みんなで楽しむ幸せな時間。だといいよね。

「まずは自分たちが楽しむ」というところにしっかりと意識をむけて、「どうやったら○○くんが、○○ちゃんがとびきり笑顔になるだろうか」そうやって考えると、実はアイデアがちゃんと浮かんできたりする。
そうやってひとつひとつのイベントをわくわくと企画して実践できるチームになるようにするためには。。。
まずは私自身が自分の仕事をもっと楽しんで、プラスの波動をまき散らしてみましょうか。冗談のような本気の話し。

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