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ドラゴンズファンが書くファイターズファンに捧ぐ記事


野球に興味のない方は、スルーしてください

6月11日 12日 13日とプロ野球交流戦 北海道日本ハムファイターズ対中日ドラゴンズの試合がありました。

1戦目はドラゴンズが、2戦目3戦目はファイターズの勝利となりました。

ポイントは1戦目の終盤です。
高橋宏斗投手の好投もあり、0対1の中日リードで8回裏が終わり、このまま9回裏はライデル マルチネスが抑えて中日の勝ちが見えてきました。
ただし、できれば9回表にもう1点入れて盤石にしたいところです。

そんなことを思っていたら、なんとあまり打たない加藤がタイムリーヒットを打って0対2となりました。この1点は1万点の価値がある貴重な追加点になりました。
99.9%中日の勝ちが見えてきました。

ところがあろうことか、田中がさらにツーランホームランを打ってしまい0対4となりました。
嫌な予感がしました。
案の定ドラゴンズベンチは、守護神ライデルを温存して藤嶋を出してきました。
セーブがつかなくなった点差になるとこういうことはよくあります。

ですが、前日は月曜日で試合がなく、休養十分なライデルもすでに投げる準備をしていました。
ここは流れを変えずに、そのままライデルを投げさせた方がいいのにと思ってました。
ここで万一藤嶋が打たれたら大変なことになります。
藤嶋はいい投手なのでこの場面は抑えて中日は勝ちましたが流れが少しおかしくなりかけました。
ライデル温存というわずかなスキを相手に与えてしまいました。

試合後、新庄監督は「どうやって攻略すればいいんですか」と苦笑い。150キロ後半の直球、切れ味鋭い変化球の高橋宏斗に脱帽し、「見逃し三振が多いってことは、打ちに行ってバットが出ないボールがきてたんでしょう。素晴らしい。今まで見た中でトップレベルのピッチャーだなと」と振り返った。

相手をリスペクトした中日ファンからも好感の持たれる素晴らしいコメントでした。

2戦目中日は相手の伊藤投手に手も足も出ない3安打完封を許し、0対7という完敗をしました。

試合後、立浪監督「ワンサイドになっていく中で打つことは難しいんですけど、もう少し打席で工夫しないと淡泊に見えてしまう。そのへんは打線の課題。明日また一つ勝てるように」と打撃陣に奮起を促した。

中日ファン全員が、「いや監督であるあなたが一番工夫せいや」とツッコミました。

3戦目は、復帰した高橋周平がソロホームランを打って中日が先制しましたが、すぐに逆転されました。
このまま負け試合かなと思っていたら、なんと3回表に逆転して、2対3となりさらにノーアウト1塁2塁でバッターは前の打席でホームランを打っている周平です。
ですがここは確実にバントで送って、1アウト2塁3塁を作り4番細川に任せたいと思っていたら、いい当たりのショートゴロでゲッツーでした。

結果論ではなく、ここはバントです。
打たせてヒットを打つこともありますが、確率は3割です。
バントをしても失敗するかもしれません。
ですが最も点が入る確率が高いのはバントでランナーを進めることです。
こういうところをキッチリやっていたのが落合監督時代の中日でした。
派手さはないですが、シーズンが終わると必ず上位にいました。
一番勝ちに繋がる確率の高い作戦をとっていました。

このゲッツーから流れが一気にファイターズに向かいました。
6回裏に梅津がつかまり、リリーフに藤嶋が出てきました。
投げなくてもよかった1戦目にリリーフ登板している藤嶋は球筋を見られて研究されていたかのように、当たっている水谷にタイムリースリーベースを打たれ同点、さらにアリエルに犠牲フライを打たれ逆転されました。
なるべくしてなった展開で終わってみれば完敗でした。

この3連戦、元中日の郡司やアリエルが大活躍でした。
もう悔しいという気持ちも起こらず、素晴らしいチームを作った新庄監督に拍手の気分です。

おまけに、日本ハム球場スタッフから中日ファンへ素晴らしいメッセージを掲げていただきました。

もうとても勝てる気がしません。
何もかもが素晴らしいチームです。
いろいろな意味で勉強させていただきました。
是非ともパリーグで優勝していただきたいものです。

フレー フレー ファイターズ!


◇13日 日本ハム9―4中日(エスコンフィールド北海道)
 3連戦を終えたエスコンフィールド北海道から、来場したドラゴンズファンに粋な演出があった。
 球場内2箇所にある大型LEDビジョンに文章が映し出され、アナウンスが読み上げられた。中日が本拠地とするナゴヤドーム(現・バンテリンドームナゴヤ)へのリスペクトが込められたメッセージ。開業2年目にして、初めて来場した人も多いドラゴンズファンからは拍手が起きた。
 読み上げられた文章は以下の通り
 エスコンフィールド2年目、ドラゴンズとは初の交流戦にご来場ありがとうございました。
 1997年開業のナゴヤドーム(現・バンテリンドームナゴヤ)は、「平和の大切さ」を重んじる素晴らしい球場です。日本のプロ野球は今年90周年を迎えますが、その歴史の中で唯一休止したのが、1944年。太平洋戦争のときでした。
 当時、現在のナゴヤドームが建つ場所には工場があり、空襲により300人以上の尊い命が奪われました。その中には多くの女性や学生も含まれていました。
 ナゴヤドームには「平和の礎となられた人々を決して忘れず、野球やコンサートなどを通して感動を味わうことができることに深く感謝し、ここにご冥福をお祈りいたします」と刻まれたプレートが掲出されています。
 われわれもこの言葉を胸に、日々プロ野球が開催できること、多くの皆さまにご観戦いただけることへの喜び、そして、先人のお陰で歴史を重ねていけることに感謝し、今後も、皆様と共にプロ野球界の発展に努めて参ります。
 本日はご来場いただき、誠にありがとうございました。またのご来場をお待ちしています。
球場スタッフ一同


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