ランダム単語ショート#5「最終形態 甘味料 非常識」
深夜2時、玄関のチャイムが鳴らされて、A氏は夢から覚めた。巨大なショートケーキに体を突っ込んで、中からばくばく食べる夢を邪魔されたA氏は、不機嫌そうにドアを開けた。
ドアの前には背広を着た青年が、アタッシュケースを持って立っていた。
青年はA氏が務めていた調理師専門学校の元生徒で、A氏は青年を家に迎え入れると用心深く外を見まわし、ドアを閉めた。
「例の物が完成いたしました。」
青年は持っていたアタッシュケースの中から、白い粉の入った袋を取り出しA氏の前へ差し出した。A氏は