ポルノグラフィティ2曲目ロマンチスト・エゴイストについて。
デビュー曲アポロのカップリング曲であり、ファーストアルバムのタイトルにもなっているロマンチスト・エゴイスト。この曲はどちらかというとバラード系で、ギターの晴一さんが詞を手掛けている。
身を焦がすような恋にも憧れるけど 傷つくことにはひどく敏感な君さ 誰にも触れさせない心の影をロマンチスト・エゴイスト・ツナグ・コバルトブルーのアーチ 甘く揺れるあのアプローチ
もう恋はしない・・・くちにだして言ってみた すぐに切ない気持ちにおしつぶされて お気にいりのバラードで泣いたりしてさ
私が思うロマンチスト・エゴイストという曲。詞の中に出てくる「君」。君は失恋でもしたのだろうか。お気に入りのバラードで泣いてしまうほどの。 ロマンチストとエゴイストについてそれぞれ考えてみた。
「ロマンチスト」・・・小説や物語などロマンを信奉し、その中での生活や様式に憧れる人。
「エゴイスト」・・・利己主義者で、他人のこうむる不利益を省みず、自らの利益だけを求めて行動するわがままな人。
つまりこの曲に出てくる「君」は、身を焦がすほどの恋に憧れを持つロマンチストであるけれど、傷つくのに敏感で傷つきたくないからもう恋はしない。でもすぐ切ない気持ちに押し潰されてしまう未練があるわがままなエゴイストであるのではないか。と、考えた。そして作詞をした晴一さんは、これを猫に例えている。
臆病な猫をつれて帰ろうかな あたたかいベッドで寝かしつけようかな 僕の前じゃムリして笑わなくていい
なんて「僕」はこんな「君」に優しいのだろう。私がこの「君」であるならば、そんな「僕」のことを好きになってしまうだろう。そう、また「恋」をしてしまうのだ。
ポルノグラフィティは現在2人で活動していて、ボーカルの昭仁さん、ギターの晴一さんがそれぞれ曲を手掛けている。特に晴一さんはデビュー当初から詞を書いてきた。そんな晴一さんによるこのストーリー性が溢れるロマンチスト・エゴイスト。私は晴一さんの詞の書き方にはいつも驚かされっぱなしである。作詞をしていく上での言葉使いやいろいろな言い回し。それらが晴一さん独自の世界観で表わされていてその“個性”という名の表現力が強く出ているように思えてとても凄い。
ポルノグラフィティというアーティストのギタリストである晴一さん。もし、それになっていなかったら小説家になっていたと思うと本人は言う。そんな晴一さんは2011年5月14日に「時の尾」という小説を、さらには2017年9月1日に「ルールズ」という小説を発売。二冊をものストーリーを書き上げており、「小説家になる自分」ということを本当に実現させている。ファンになってから晴一さんが書いた小説をずっと読んでみたいと思っていた私もとても嬉しかったし、なによりやってみたいことを実際にできているということがとても素晴らしいと思う。
私もこうしてこんな事を文章にしてみてはいる。いつか物書きをする作家になりたいという想いを胸に日々過ごしてはいるが、まだまだこれからなのであろう。 いつか私も夢を実現できたなら。晴一さんのように書けたなら。もっといろんな事柄を書いていくことで自分の考え方や表現力がいつかだんだんと培っていくのだろうか。悩ましいこの今の私は、晴一さんの描くものに憧れていて、自信はないけどいろんな人に自分の書いたことを読んでもらってとにかく感想がほしい。まるで「ロマンチスト・エゴイスト」のようだ。
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