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第12回富士山マラソン

11/26(日)、第12回富士山マラソンに参加してきた。

今シーズンの冬マラソンは以上なので、ここで振り返っておきたい。

結論からいうと、春マラソンまでにやりたいことがたくさんある、ということだ。

当日までのこと

松本マラソンから2週間。
元々は、「松本マラソン」を最後の距離走程度に終えて、
富士山マラソンで快走・・・するはずだった。
しかし、前回のnoteの通り色々あって「松本マラソン」で大ダメージを負ってしまった。

そこで、かなりの不安はあったものの、
「とりあえず楽しもう!」という気持ちに切り替えた。

切り替えたというより、挑戦する気持ちから「逃げ」たのだった。

「松本マラソン」の後、風邪症状のようなこともあって1週間ほど安静にしていた。
「富士山マラソン」が行われる週になってjogをちょこっと行い、ぶっつけ本番のような形で臨むことになった。

前日受付のこと

これまで当日の早朝に向かうことが多かったのだが、
今回は前泊する気満々でいたため、早々に宿をとってあった。

よって、アスリートビブスも郵送ではなく前日受付にて受け取るようにしていた。
「富士山マラソン」は事前郵送の場合は別途料金がかかる。
減らせる出費は減らしたいところだ。

前日は朝7時頃に家を出た。
ドライブがてら下道で車を走らせること4時間半。
富士河口湖町に到着(移住するならここがいい)。

ちなみに、高速で向かう場合は中央道を通っていくのだが、
須玉ICを過ぎたあたりから次第に富士山が見えてくる。
ここから見える富士山が「ようこそ、山梨県へ」感があり、
内心ワクワクして仕方がない。

運転してばかりなので写真はないが、もし長野方面や名古屋方面から高速で山梨へ向かう時はぜひ見てほしい(見なきゃ!と思わなくても天気さえ良ければ視界には入るが・・・・)。

今回はお昼ご飯にほうとうを食べたいとなんとなく思っていた。
実家にいた頃、山梨県へ遊びに行った帰りはほうとうをよく食べていた。

ちなみによく行っていたのは「甲州ほうとう 小作」という場所だが、
壁にかかっていた「ほうとう」の由来が今も記憶にある。

HPにも掲載があったので参照すると

甲州ほうとうは、数多くの野菜類、カボチャ、じゃが芋、里芋、白菜、ねぎ、ごぼう、にんじん、しいたけ等の植物繊維が豊富に含まれており、美容健康食にはもちろん、ガンの予防食としても最適の食品です。

禅僧の手により中国から日本にもたらされた「饂飩(はくたく・はうたう)」が語源と言われ、武田信玄が野戦食として用いたことから甲州地方に広く根付いたと言われています。

「ほうとう」はいわば、山梨の誇りともいえる郷土料理であり、その味の中に甲州の長い歴史が息づいています。

https://www.kosaku.co.jp

こういう言葉の由来を知られるは楽しい。

富士河口湖町には「不動」というほうとう屋さんがある。
独特な外見をしており、富士山を目の前に拝むことができる店舗は人気で
大抵行列ができている。

今回、チャレンジしようと思ったが、なんと駐車場にすら入れなかった。
あっさり警備員に「満車です」というジェスチャーをされ、泣く泣く通り過ぎた。

もうほうとうの口になってしまっていたので検索して見つけたのが
「うどんほうとう 天野」である。

肉ほうとう 1,400円

お店を見つけた時に看板が目に入ったのだが、
「シルクほうとう」と書かれていた。

なんと、シルクが練り込まれており、ツルツルとした食感が楽しめるようだ。

とにかく舌が馬鹿な私だが、確かにツルツルとしていて、啜るのも噛むのも楽しかった。

お近くに行った際はぜひ。

お昼ご飯を済ませ、ようやくアスリートビブスを受け取りに行くために富士山パーキングへ向かった。

受付場所は「船津浜駐車場」。
スタート地点だ。

特に確認もしていなかった私は、とりあえず行けばスムーズに受付ができると思っていたが、実際は受付会場に直接いって近くに停車することはできず、一旦富士山パーキングに行かなくてはならなかった。

雲が多かった。

何かと富士山パーキングに来ることは多く、当日の駐車場もここにしていた。
富士山パーキングから見える富士山も綺麗である。

バスに乗って受付会場へ。
台数は十分に用意されていたが、時間の関係か、バスは案外空いていた。
バスに揺られて約10分。到着したので辺りをウロウロした。

富士山マラソンの看板。反対側から撮りたかったが観光客が多く断念。
紅葉もバッチリ綺麗だった。
受付。アスリートビブスなどを受け取る。

受付は地元の野球部であろう少年たちが行ってくれた。
特に何も起きず、スムーズに受け取ることができた。

会場では出店も。

前日は曇っていたこともあり、かなり寒かったがかなりの人数で賑わっていた。
また、各ブースもなかなかに盛り上がっていた。

が、一人ということもありどれもスルー。
こういうとき、たまに複数人で来たら楽しいんだろうな、とは思う。

また、写真はないが、バンに大量の段ボールを積んでいるスタッフを見かけた。
見るとバナナのようで、数えられないほどのバナナが積まれていた。
各給水所に運ばれるのだろう。

こうしてたくさんの方々のおかげでマラソンが開催され、
私たちランナーが走り抜けられることを改めて味わった。

ホテルのこと

今回泊まったのは「CABIN & LOUNGE HIGHLAND STATION INN」。
カプセルホテルである。

前回、チャレンジ富士五湖に参加する際に利用し、好印象だったためこちらに。

イベントdayということで安くはなかったが、
当日の駐車場にも近く、近辺には飲食店もあり腹ごしらえもできる。

チェックインの際、ホテルマンに「こちらのご利用はありますか?」と聞かれ、「はい。」と答えると、「ご利用方法は覚えていますか?」的なことを聞かれ、「はい。」と答えると説明を省略してくれた。

こういう簡易的なところもありがたい。というか楽である。

荷物の整理をし、夕飯を食べ(近くのCoCo壱)、お風呂を済ませて明日の準備。

早々に布団に入って目を瞑った。

カプセルホテルの難点はアラームがバイブのみしかかけられない点だ。
全てのアラーム音をオフにしたせいで起きれるか不安だった。

が、その心配も無用だった。
というより、早く寝過ぎたせいか、まずは0時過ぎに目が覚め、流石にと思いもう一度入眠するが予定より早く目が覚めた。

着替えや荷物整理を早々に済ませ、朝食へ向かった。

マラソン当日の朝食はだいたい牛丼を食す。
特に理由はないのだが、どこへ行ってもだいたい牛丼屋はあるので
ルーティンとして困らないことがメリット。

近くにすき家があったので入ろうとするとなぜか店内の電気が消えた。
どうやら24時間営業ではなくなり、閉店作業をしていた従業員が帰るところだったようだ(?)。

仕方なく少し先にあった松屋に行き無事に牛丼を食すことができた。

スタートまでのこと

前日、受付のために駐車した富士山パーキングに当日も向かう。
朝、雲もなく綺麗な富士山を拝むことができた。

会場に着いてからはまずトイレに向かう。
結局、マラソンはスタート前にトイレに行ければ全てよしなのだ。

控室となっている食事どころでスタートまで時間を潰す。
夏の故障の影響でタイムは狙えないので、スタートしてからがアップということで
今回もノーアップ。
栄養補給をしながらゆっくり準備をして時間が経つのを待った。

しかし、ゆっくりし過ぎて荷物預けの時間がギリギリになってしまった。
富士山マラソンは、荷物預けがスタート地点とは真逆の場所にあり、
預けてからスタートブロックに入るまでに時間を食ってしまう。
また、人も多いのでかなり時間を要する。

ビブスナンバーの下一桁ごとに預ける場所が異なり、
今回私のナンバーの下一桁は「0」だったので預け場所が手前で、
スムーズに預けることができた。

スタートブロックに並んでからはストレッチを入念に行う。
いくらノーアップとはいってもストレッチだけは行った。
富士山マラソンは中盤過ぎに河口湖から西湖へ向かう急坂があり、
毎年筋力が足りない私は後半に痙攣祭りにあう。

よく痙攣するのは、膝上、内股、ハムストリングあたり。
加えて今回は股関節周囲に不安があったため、
その周辺を入念に手入れした。

寒さに耐えながらその時を待つ。
瀬古利彦さんの元気いっぱいの挨拶で盛り上がり、
いよいよスタートとなった。

ここからは約10kmごとに振り返ってみたいと思う。

「富士山マラソン」HPより
「富士山マラソン」HPより

スタート〜10kmまでのこと

スタートしてから1kmほどで大通りとなり走りやすくなる。
さらには富士山展望ゾーンであり、道の先に富士山を一望できる。

スマホを持っていなかったため写真は撮っていないが、しっかりと自分の眼で捉えた。

この景色を見るために毎年エントリーしているといっても過言ではない。

折り返し箇所もあるため、先頭のエリートランナーを見たり、海外ランナーの走りを見たり、はたまた面白いテンションのランナーに笑ったりする。

自身の走りはといえば、アップもかねてゆっくり走っていたがなぜか股関節あたりに違和感があった。
腿を持ち上げようとすると疲労感があり、終盤に痙攣しそうな感覚があった。

途中で水分補給をしっかりしたり、バナナを補給したりしてやりすごそうと思った。

10km〜20kmまでのこと

この区間で河口湖の北側をぐるっと回る。
河口湖ごしの富士山を眺めることができるのが最大のポイントである。
また、紅葉も見事であった。

この区間についてコース変更があった。
レース当日のバス内でTwitterを眺めていると、そんな情報を見かけた。
特に影響は感じなかったが、先を行くランナーが折り返してくる。

河口湖沿いということでコースも平坦なため、とくに疲労を感じずに走ることができる。
左手には常に富士山を眺めることができ、前を見るより横を見ていたい気分であった。

快調に飛ばすことができるのだが、この後にせまる西湖への登りのために脚を温存したいところである。
初めて参加した時は前半快調すぎて後半で脚がもたなかったこともあり、じっくりゆっくり作戦で進んだ。

そして、この地点でハーフを迎える。
なんだか短くかんじるなぁ、と思った。
ゆっくりちんたら走っていたおかげで疲労はなく、そのおかげだと思われる。

20km〜30kmまでのこと

ハーフを過ぎるといよいよ西湖への上り坂となる。
シンプルなキツさを最も感じる区間ではあるが、実は一番楽しめる箇所でもあるように思う。
それは、この上り坂での応援にある。
正確には調べきれなかったが、どうやら山梨県内の高校生による
大応援団のようだが、この応援が激しく背中を押してくれる圧巻のパフォーマンスだ。

かっこいい。そんな言葉が似合う応援団である。
ぜひこれからの富士山マラソンでもランナーの背中を押してほしい。

そんな上り坂を登り切ると西湖に出る。
30km地点はここからやく半周行ったところにあるのだが、
個人的にはこの10kmで飛ばさないことが最善だと考える。

上り坂を登り切って平坦になり、安心し切ってペースを上げてしまいがちだが、この西湖の1周を安定して走り切ることが快走につながると思う。

景色はもちろんいいのだが、疲れてきた心身にはこの1周がやたら堪える。

それは、30kmを超えた頃にやってくる。

30km〜40kmまでのこと

西湖を半周行った辺りの30km地点、地味なアップダウンがある。
疲れてきた脚へのダメージは、この後西湖から河口湖へ戻るまで引きずることになる。

アップダウンはそこまでではないものの、そこから約4kmはダラダラと平坦が続く。
しかも、右手に山があるため太陽も当たらない日陰となり、ペースダウンした身体に12月の寒さが急に襲ってくる。

そうするとやはり脚が止まる。

今年はゆっくりjogでここを迎えたためまだ元気さがあり、ゆっくりでも走り続けられたことで、30km〜35kmで40位ほど順位が上がっていた。

「30kmの壁」なんて言葉が本当かどうかわからないが、
そんな地形や気候の変化もあり歩く人がかなり増えるゾーンなのではないだろか。

35kmを過ぎると登ってきた坂を駆け降りる。

ここでまたしても大応援団の力をもらう。
この坂の醍醐味はこの応援であるといっても過言ではない。

坂を下り終わったらゴールまでひたすら走るのみだ。

私自身は練習不足がたたり、この5kmがとてもしんどかった。
平坦なのだが地味に長く感じ、尚且つ景色もあまり広がらず、
ひたすら耐える区間のように感じる。

40km〜ゴールまでのこと

あえてこの区間の見出しをつけたのは、今回、なぜか
残り1kmで脚が完全回復?し、気持ちいいほどのラストスパートをかけられたからだ。
順番で言うとこの2km区間で80番ほど上がっていた。

不思議と最後を気持ちよく上がると
疲労をあまり感じない。

きちんと練習をしていればこのスピードで走れると思うと、
今後の自分に期待しかなかった(ポジティブ)。

颯爽とゴールを駆け抜け、
タインは4時間20分01秒。
過去一番に楽しめた富士山マラソンであった。

荷物を受け取り早々に会場を後にした。

目的はもちろん温泉だ。

さっぱりと汗を流して帰路についた。

おまけ

今回、前日受付をしてからホテルのチェックインまで時間があったので、本栖湖まで足を運んだ。

千円札の裏面に描かれている富士山は、ここ本栖湖からの富士山であるようだ。
ゆるキャン△の第1話にも登場する富士五湖のうちの1つ。

であるのだが・・・

「なんも見えねー。」だ。

しっかり隠れてしまっていた。

ちょっと足を伸ばしたのに残念であった。

イメージ図

残念であった。

見事なオレンジ


キャンプ場の受付場

ゆるキャン△の聖地ということもあり、
キャンプ場は大賑わいであった。

テントがありすぎて全くゆっくりできなさそうであったが・・・。

まとめ

富士山マラソンは海外ランナーにも大人気なマラソンだ。
前日でも整列時でも走っている間でも、多くの海外ランナーを見た。
まるで海外レースを走っているかのよう。走ったことはないが。

そんな富士山マラソン。
大会当日天候に恵まれたことが何よりであった。

この富士山に出会うべく、また来年も参加したいと思う。

できればもう少ししっかり走れる身体で・・・。

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