見出し画像

松本マラソン2023

11月12日(日)に「松本マラソン2023」に参加してきた。

去年も参加しようと思ったのだが、
何かの用事と被ったため初めての参加となった。

今年は練習が積めていないのでファンラン程度と考えていたが、
備忘録として記しておきたいと思う。

言い訳ではない・・・。


当日までのこと

アキレス腱や腓腹筋の痛みに悩まされ続けた夏が終わり、
練習を再開できたのは9月のこと。

それからは故障することなく走ることができていた。
9、10月には山梨記録会で3,000mに参加したり、
休日は諏訪湖端で距離走をしたり、
はたまた岡田の競技場でインターバルを行ったり、
なんだかんだ楽しくここまでやってこれたと思う。

しかし、大きな誤算に見舞われた。
9月の駒ヶ根ハーフと
10月の諏訪湖マラソン(ハーフ)の2本。
これらが諸事情によりDNSとなったのだ。

もちろん今年はタイムは狙わずの出場予定だったが、
単純に練習以上のペースで距離を踏もうと思っていたのだ。

これには肩を落とす思いでいたが、ぐずぐずしていても仕方ない。

できることをして当日を迎えた。

当日のこと

私は今現在、松本市の在住である。
よって朝はかなり余裕があった。

エントリー時に駐車場を地区で選んだのだが、
それぞれの地区が具体的にどこかというのが分からず、
会場までバスで何分とか、ゴール後駐車場まで何分だとかしか
書かれていなかった気がする(記憶違いであれば申し訳ない)。

もし参考になれば幸いだが、
A地区は塩尻市より、
B地区は安曇野市よりである。

私はB地区だったので、
朝、安曇野市へと向かった。

近くにすき家があったので決まりの牛丼をチョイス。
レースの日は牛丼を食べるのがお決まりなのだ。
(ちなみにサイズは中盛り)

今回、特に気になっていたのが参加者数が少ないということ。
定員割れしてのスタートだった。

大会数日前に、来年度に向けて定員を確保するためのアンケートが届いた。

相当少ないのだろう。

実際、フルマラソンは定員9,000人に対し参加者は約5,000人だという記事を見た。
理由はキツい登りのあるコースだからだそうだ。

その少なさが理由なのか、
朝6時半頃にバス乗り場に着いたのだが、
スムーズに乗車するどころか隣に荷物を置いて移動することすら出来た。

これにはラッキーだと思ってしまった。

バスに揺られてスタート会場へ。

アスリートビブスなどは事前発送のため、
到着してすぐトイレへ向かった。

何度も言うが、フルマラソンはスタート前にきちんとトイレに行ければ
それで成功だと思う。

今回はゆっくりじっくり作戦のためアップもなし。
私程度のレベルならスタートしてからハーフまでがアップで十分だ。

ユニフォームも家から来てきたし、特に用意することもない。
控室兼更衣室の体育館のフロアでストレッチしたり荷物を整えたりと
ダラダラ過ごした。

ここでも、参加者の少なさがラッキーだったように思う。

周りを見渡すと意外と友達や知り合いと思われし人と来ている人が多いな、と思った。
私は基本、というか99%ぼっち参戦である。
一人が好きなのもあるし、楽なのもある。

そんなことは置いておいて荷物預かり10分前。
ユニフォーム姿になり荷物を預ける。
アップしていないので完全に冷え切っていた。
気温は約5℃。

支度をして並んだ。

今回はBブロックからの出走。
もっと後ろでも良いかと思ったが、
せっかくなのでその位置に並んだ。

午前8:15、号砲が鳴った。

レースのこと

松本マラソンはそのコースの特性上、3つに分けられるらしい。
公式HPでもそうなっているので、そのように振り返りたい。

松本城と城下町を感じるエリア

スタートから約15kmまで。
ここは道幅が広く、緩く長い下り坂が続く。

国宝の松本城の周りを走ったり、城下町を眺められたりする。
「知らず知らずのうちにオーバーペースになりやすいところ」とHPには記載されていた。

今年の春撮影

また、薄川ランニングコースのルートにリニューアルされていたようだ。
北アルプスと美ヶ原高原の眺めが良く、当日はあいにくの曇り空だったが、山の上は降雪があり白くなっていた。冬の訪れを感じた。

身体が冷え切っていたこともありオーバーペースになることもなくゆっくり走ることができた。

アップダウンの激しい赤木山エリア

約15kmから28kmあたり。
ここがかの有名なアップダウンの激しい難コースである。
「晩秋の難コース」と大会キャッチフレーズにあるほどだ。

15km付近から緩やかに上り坂が始まり、18km付近からさらに傾斜のきつい上り坂が続いた。

だがここで思わぬ出会い?があり、テンションが少し上がった。

「山の神」こと、プロランナー:神野大地さんがいらっしゃっていた。
今回、ゲストとして呼ばれていた。

そんなこともあり、今大会は15km~25kmの険しい10km区間のタイムで「山の神賞」という副賞があるなどしていた。

普段こんなことはしないのだが、流石にこれは、と思い、
ハイタッチしてもらった。

写真を撮るなどはしなかったが、いい思い出になった。

険しい登りだというが、正直そこまで気にならなかった。
普段から登り基調のコースをjogすることもあるし、
富士山マラソンの西湖へ続く登りほどではないし、
もっと言えば野辺山ウルトラマラソンの後半部分の登りの方がはるかにキツい。

よって、前半のスローペースもあり、中間点ではタイムは遅いものの、
予想以上に余裕があった。

「これなら後半10km楽しめる」、そう思った。

しかし注意する点はまだあった。
中間点過ぎのコース最高地点「赤木山」からは下り坂である。
ここから割と急な下りが続いた。ここで「タイムを稼ごう」となるわけがないが、スピードを出しすぎないように気をつけた。

このエリアは中盤標高が上がり、松本平や北アルプスの眺望が大きく開けるビューポイントであった。
スマホを所持していなかったが、その景色を胸にしまっておこうと思った。

広大な眺めの信州スカイパークエリア

約30kmからゴールまで。
ここは広大な眺めが広がり、景色を楽しめる反面先が長く感じる。

だが、正直私はその前の、
スカイパークに到達するまでのところが最も大変であった。

敵は、「風」だった。

これは天気予報によりスタート前からわかっていたことではあったが、
この日の予報は昼になるほど強風が吹く予報だった。

そしてそれは的中した。

気象記録によれば、この日の最大風速は「南風9.8m」。
前に人がいるというのに進まないのだ。

それが原因ではないのだが、
30km手前ですでにいっぱいいっぱいになってしまった。

スカイパークエリアに入ったあと少しは頑張れたのだが、
37km地点では完全に脚が止まってしまった。

もはや歩いたほうが速いのではないか?
というレベルのjogとも言えないjogでフラフラだった。

そんなわけでカタツムリほどのノロさでゴール。
タイムは4時間28分31秒。
撃沈だった。

特に残り1.5kmあたりで
4時間30分ペーサー率いる集団に抜かれた時は地獄だった。

ゴールしてからのこと

私はマラソンを走ると決まって疲労熱?が出る。
頭が痛かったり倦怠感があったり、とにかく寝たいのだ。

今回はコロナ明けということもあり、
更衣室を出たあたりでランナーが無料で食べられる小さなブースがいくつかあった。

お腹が空いていた私は一刻も早く帰りたかったのだが少し食べることにした。

長野県のソウルフード?「おやき」
信州味噌が使われていた?「味噌汁」(結局これが一番しみる)
塩尻松本地域といえば?「山賊焼」(唐揚げのような感じ?)
をいただいた。写真はない。

そしてその隣には、
The 信州グルメ「信州そば」があった。

が、さすがである。
大行列だった。

喉から手が出るくらい食べたかったが、
倦怠感が勝った・・・。残念である。

すぐにバス乗り場へ向かった。

バスの中ではあまりの倦怠感に気持ち悪くなったが、
なんとか我慢し車に到着。

少し休憩して帰路に着いた。

近場のマラソン大会ならではだが、
ゴールしてから約1時間半後には家の布団の中にいた。

体温は37度8分。
かなりの高熱である。

私は平熱が高く、普段から36度後半はある。

だがしかし38度近くなれば話は別だ。

布団に包まれて眠りに着いた。

今後のこと

やはり夏場に走れていないと苦しいな。と、
高熱にうなされながら思った。

次のレースは一番楽しみにしている
富士山マラソンである。

どういうわけかゼッケンがAなのだが、
ここでも苦しいレースになることは間違いないだろう。

せめて高熱を出さず、帰りに温泉や食事を楽しむ余力を残したいところである。

やはり基礎的な脚作りに尽きる。
今からでは間に合わないので、今年の富士山マラソンはファンランに徹し、
早々に来年に向けて取り掛かるべきだろう。

マラソン自体もそうだが、
走った後も楽しめる身体を作るために・・・。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?