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鬼太くんの誕生

去年の節分の日。
たまたま仕事が休みだった私。
「保育園の子どもたちを脅かしにいこう!」
 とナイスな思いつきが。

「あ、けど、鬼のお面ないな」
「そうだ!
人形劇団からもらったアレがある!」

もらったアレは
「ジャックと豆まき」の大男。
頭から被れるように形を整え、目が見えるように穴を開け…
普段、工作は苦手な私。
園児たちを脅かしたいためにせっせと工夫する。

なんとかできた。
黒のジャージを重ね着して、軍手をはめ、被り物を被る。
よし。準備オッケー。
全然鬼じゃないけど、まあいっか!

保育園まで徒歩5分。
誰にも会わないようにコソコソ歩いてたのに、こんな時に限って会う。
「あ、どうも〜笑
節分で保育園まで脅かしに行ってきまーす」
誰も聞いてないのに、必死で説明…

やっと保育園についた。
ちょうどお遊戯を踊ってる最中。
扉をドンドン叩いて、よし、行け〜!

みんなが知ってる鬼じゃない変なのが来たのでびっくりする園児たち。 
ふふふ。この顔が見たかったのだ!

恐怖に固まる乳児さん。
(ごめんね、怖がらせて。ほんとうは優しいんだよ)

すぐに元気を取り戻し、鬼をやっつける園児たち。
さすが、子ども、切り替えが早い。
園児との触れ合いのなかで、大男のキャラ設定ができた。

名前 鬼太(おにた)
まだ子どもなので角はなし。
近所の山、兜が峰(かぶとがみね)に住んでいる。
人間の子どもが好きで一緒に遊びたい。

最後には一緒にお遊戯をして仲良くなった。


園を後にし、ついでに小学校にも脅かしに行くことに。
電話でアポをとると、校長先生は快諾!
駐車場まで出迎えてくれた(なんだか嬉しそう)

小学校では突然の出来事に涙が出る児童も…。
20代の女の先生がめちゃめちゃ怖がるので、(だって気持ち悪いよね)
面白くてしつこく追いかけたりする。
最後には、みんなで写真撮影までして仲良しになった鬼太くんだった。

ふとした思いつきだったけど、みんなが笑って楽しんでくれてよかったな。
なによりも一番楽しかったのは私だけど。

大人が本気で楽しむ姿を見せること。
これが一番大事かもね。

今年の鬼太くんの様子はまた次回。


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