Living～生きてこそ～120【夕べ観た夢☆今さら逢いたいと言われても…】

男の人は
いつまでも
一度好きになってくれた女性が
あの頃と同じように
今でも自分のことを好きでいると
思い込んでいるらしい

そう
思いたいのか…
男の勝手な妄想

昨夜
中学二年生の頃
好きだった先輩の夢を観た…
今さら　
夢に出てくる？
びっくりするわ！

もう
37年前も昔の
話なんですけどー

先輩は
二十歳になる前に
自殺したんでしょ！

先輩が自殺したこと
久しぶりに
田舎に帰省した際に
妹同様のかずちゃんから
知った

びっくりはしたけど
悲しくはなかった
本当に
あの頃好きだったのかな？
って思うくらい
悲しくなかった

先輩には
弟のKちゃんがいた
Kちゃんとは
Kちゃんが
小学５年生で
私が６年生の時
クラブで
仲が良かったことを覚えている

マンガクラブ
そうだ
マンガクラブだった

小学６年生の頃の
授業の一貫の
クラブ活動

私は
マンガクラブだった
何してたのだろうか？
イラストが描けない私が…
マンガを描いた記憶
クラブの時間に
マンガを読んだ記憶もないな
何して過ごしていたんだろう？
田舎の
小学校のマンガクラブ
たしか
６人くらいだったとおもう
全校生徒が50人くらいの
田舎の小学校
たしか
クラブ活動は
高学年の5.6年生だけだったような

マンガクラブ担当の先生
素敵な方だったな
好きな女の先生
優しく
穏やかで
笑顔が可愛いらしい
ちょっと天然な
今思えば
40代くらいの先生だったな？

たしか
川上先生っていう先生だった
依怙贔屓のない
どの生徒にも
フェアな先生だった
親が離婚して
田舎の祖父母の元に
親の都合でやってきた
私も
Kちゃんも
この先生は
色眼鏡でみない
善い先生だったよね

そんな先生のことを
Kちゃんは
好きだったんだよね
でも
Kちゃんからしたら
お母さんみたいな年頃の先生

何故か
Kちゃんが川上先生宛に
私が卒業前の最後のクラブで
プレゼント交換に
手紙を書いていて
その一文に
「先生のことを僕は好きでした」って
書いてあったのを
実は
私は知ってるんだー
個人情報をこの場で
漏洩して
すまない
もう
時効と
Kちゃんのことだから
笑って許してくれるはず…

どうして
私はKちゃんの
告白手紙を目にして
読んだのだろうか？
決して
盗み見した訳ではない

話が
それた
元に戻そう

そう
Kちゃんのお兄ちゃんは
Kちゃんの二歳年上だった
私の一つ年上

私は中学生になり
Kちゃんの"お兄ちゃん"という目で
A先輩をみていた

ひょうきんで
お調子者で
ムードメーカーだった印象
テニス部で
コートを走る先輩は
カッコ良く見えた

あの頃
中１の私
恋に恋するお年頃だった
中山美穂ちゃんの
デビュー作
「毎度お騒がせします」という
ドラマが流行っていた

♪だれか
ロマンティック止めて
ロマンティック　♪
と
CCB(ココナッツボーイズ)が唄う
主題歌が
ふぅ～止まらないっっあ

A先輩と
話したことは
一度だけ

あの頃
「交換日記」が流行っていて
今はもう
観ることもない
黒電話☎️で
人差し指をダイヤルの中に入れて
ジーコ
ジーコ
ダイヤルを回して
ダイヤルが元に戻る時を
長く感じながら
電話して
電話の呼び出し中
どうか、A先輩が出ますように…と
願ったなぁ

携帯電話が主流だと
こんな
誰が電話口に出るかわからない
ドキドキ感は味わえないね。

電話越しに
先輩に交換日記を申し込んだ
「してあげてもいーけど」
みたいな
返事だった

たしか
夏休み中だったからか

先輩の家から
３分もしない場所に
氏神様の神社があり
そこの
「狛犬の後ろに交換日記置いといて」
とちょっと
えらそうに返事されたんだった

お気に入りの
黒いビニールのちょっとカッコいいバッグ
の様な入れ物
マンガクラブ担当の川上先生に
卒業前プレゼント交換で
頂いた入れ物

嬉しくて
交換日記のノートを入れ
指示された
狛犬の後ろにおき
神社を後にした
嬉しくて
スキップしながら神社を後にしたな

あの時の電話が
最初で
最後の会話だった

あのまま
そのまま

交換日記のノートと
川上先生にもらった
お気に入りの
黒いビニールの袋は
私の手に戻ることは
なかった…

その
先輩が
今さら　37年ぶりに
夢に出てきて
携帯電話に、
着信履歴を36回も残し
折り返し電話した
私に
「逢いたい」
って言ってきた

私は
「こうやって電話で話せるだけで
元気が出る」
みたいなことを
寝転びながら
天井の隅を見つめながら
先輩を傷つけないように
逢わない理由を探していた

私は
牡羊座
そう
男の羊

好きになったら
なりふり
構わず
体当たり

交換日記を申し込んだ
あの日の
私は
残念ながら
もう居ない

A先輩、
あの世に逝っても
まだ
私が好きと思っているのかな？

はい！
残念賞

バレンタインにチョコレートと一緒に
送った手紙を
あなたは
同級生にみせて
その
同級生が
卒業文集に載せてたことを
私は
知ってるんだからー

あなた最低なニホンジン
と片言の
日本語で言いたいわ！

私の妹のような
かずちゃんに
「りえちゃんの妹なん？
りえちゃんは僕のことが好きだったんだよ」
って
"かんざこ"という
学校区にある雑貨店で
いうてきた
ことも
私、知ってるんだから
小学校高学年になった
かずちゃんが
教えてくれたよ。

なんで
今さら夢にご出演なさったのか
あの
交換日記ノートに
書いて
川上先生にもらったお気に入りの黒いビニールの袋に入れて
レターパック
追跡記録つきで
あの世から
西宮まで送ってちょうだーい

交換日記の内容によっては　
前向きに
会ってあげることを
検討してあげても
よろしくてよ