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OCTPATH TRAVELER Ⅱ レビュー④:クリアレビュー

初めに

 まさか一つのゲームで4記事も書くことになるとは…と驚いている竹馬です。長々と続いたこのオクトラ2のレビューも、今回で最後。お時間がありましたら最後までお付き合いください(ネタバレ有)。

 前回の記事はこちら。


エクストラストーリー

 前回まで「共通ルート」と何度も言っていましたが、最後のストーリーのこと、正しくはエクストラストーリーというそうで。

 前回のレビュー③でも整理した通り多くの謎が残っていましたが、「まさかあいつが黒幕だっただなんて…」とか、「あいつとあいつがつながってたの?」という衝撃の事実がいろいろとありました。

 真相をとあるキャラの手記という形で記述する形は、自分は読み進めながらドキドキしていました。しかし、見る人が見たら手抜き感ある?と思ったのですが、そのあたりどうなんでしょう。エクストラストーリー自体のボリュームは覚悟していたよりは少なめでした。

 ただ、あれだけ残っていた謎がきちんと綺麗に回収されていたのは満足です。全体を通してみて、かなり良質なストーリーだった思います。

 今作でシナリオライターを担当している普津澤画乃新さんの某マンガが、連載初期の方は叩かれていましたが、最近はループ物の様相を呈してきて面白くなってきましたね。普津澤さん、やはりいいライターなのかもしれない…。

 ちなみにラスボス初挑戦時のレベルは60、撃破時のレベルは72でした。参考までに。

 …え、隠しボスがいるんですか?聞かなかったことにしておきましょう。


西木サウンド

 オクトパストラベラーと言えば、西木サウンド抜きでは語れないといっても過言ではないでしょう。

 前作も「ボスバトル2」や「旅路の果てに立ちはだかる者」など、良質な音楽を次々と聞かせてくれました。戦闘曲だけでも10曲近くあり、そのすべてがハイクオリティなんて。

 前作のサントラは買っていませんが、アレンジアルバムはExtend含め2作とも購入しました。もちろん、今作の分もクリアしたら聴こうと思って購入してありますよ。よろしければぜひ(ダイマ)。

 個人的に今作は、ブライトランド地方のフィールドBGMがビビっときました。バトル曲でいうと、2つめの通常戦闘曲か各ストーリー最後のボス曲がよかったです。

 他にも、崖の地方ワイルドランドは相変わらず物悲しい雰囲気のBGMだなあと思ったり。またアレンジアルバムを聴いて、よさげな曲を発掘していきたいと思います。


旅先で出会うNPC

 これまでの記事でも、散々サブキャラクターの魅力については伝えてきましたが、今回は冒険には関わってこない、しかし確実にこの作品を彩っているNPCについても触れていきたいと思います。

 町や村にいる「ここは○○の町だよ」というNPCは、もはやRPGのお約束。しかし、この作品は「聞き出す」等のコマンドにより、これらのお約束キャラの名前や年齢、さらには生い立ち等を詳しく見ることができます。

 ただの道案内NPCが、実は家庭内ではクズ野郎だったり、物憂げに空を眺めている町民が実は凄惨な過去を背負っていたりと、各キャラごとの個性が際立つ設定に。

 中にはゾッとするようなホラー記述も。というわけで、今回はホラー苦手な筆者が、テキストを読んでちびりそうになったキャラトップ3を紹介したいと思います。

3位 北コニングクリーク海道:待つ女性

 第3位は、北コニングクリーク海道にいる女性。若く見える女性の124歳という年齢に不気味さを感じるし、50年以上待ち続けているというところにもゾッとしました。妄執的な。

 これ記事を書きながら今思ったのですが、クロードやミントのような人たちと同種なのでしょうか。長命種の人々が何者なのかは、少々気になりますね。

2位 ロストシード:壊れた器

 第2位は、ソローネ編最終章で訪れるロストシードの町から、壊れた器です。ストレートに狂気を感じて怖い。ロストシードの町自体の、何が出るかわからない雰囲気の補正も込みでこの順位です。

1位 クラックレッジ:少年

 ダントツの1位は、クラックレッジに住むこの怖がりな少年。正直2、3位とは比較になりません。画像をキャプションして貼り付ける作業だけでも、目をそらしながら行うレベルです。

お前の方がよっぽど怖いわ。

 「聞き出す」で得た情報はこんな感じ。ん?なんか奇妙だなと思いながらテキストを読んでいき、その後いつも通りソローネで「盗む」コマンドを行おうとすると…

 盗めない。そしてこの画面で初めて、先ほど感じた違和感の正体が、ぬ「イ」ぐるみという表記のせいだと気付きます。そして「説明書いてないぞ?あれ、スクロールできる」と思いながら下を見てみると…

 はい、この通り。この記事執筆中も、この4枚目の画像だけは視界に入れず作業しております。本当に怖い。興味本位で見るんじゃなかった。

終わりに

 というわけで、4回にわたったオクトラ2のレビューも無事に書き終えることができました。お付き合いいただきありがとうございます。

 ちなみに、クリアタイムは100時間弱といったところでした。

 ラスボス前のレベル上げで7時間くらい使いましたが、どこが経験値最高高率だったのでしょうか。私は魔よいの迷宮でゴーレムをいそいそと倒していましたが。

 オクトラ2含め、2023年にプレイしたゲームは、重い分大当たりな大作が多いという印象。次回は、サクッとできそうなピクミン4をプレイしていきたいと思います。お楽しみに。


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