見出し画像

ゼルダの伝説 Tears of the Kingdom クリアレビュー

初めに

 久々にドラクエウォーク以外の記事を書く竹馬です。

 コンシューマーゲームのレビューは、3月?に書いたFEエンゲージが最後となっておりましたが、ようやっと幽閉されていたハイラルから脱出できたので、クリアレビューを書こうと思います。

クリアデータ紹介

 クリアしたと冒頭で言いましたが、さすがにすべての要素を集めきったわけではないので、まずはクリアデータの基本的な部分の紹介から(23/08/29現在)。

①基本データ
 プレイ時間:約140時間
 マップ制覇率:66.49%
 破魔の祠:152/152
 破魔の根:120/120
 コログの実:285個
 マヨイの落とし物:113個(コルテンに渡した数も含む)
 井戸:40/58

②ハイラル図鑑(292/509)
 生き物:48/92
 魔物:71/110
 素材:76/126
 武器:91/175
 お宝:6/6

③チャレンジ(157/253)
 メインチャレンジ:23/23
 エピソードチャレンジ:46/60
 ほこらチャレンジ:30/31
 ミニチャレンジ:58/139

 こうやって書き出してみると、自分はどの要素もまんべんなく6割程度って感じですね。他ゲームもプレイしたいので、全制覇はさすがに無理そうです…。

探索の楽しみ

 前項の通り、多くのやりこみ要素がある今作。これらの要素が、広大なマップを探索するモチベーションになっていると感じました。

 地上マップは前作とほとんど変わっていません。地下や空が増えフィールドは広くはなりましたが、知っているマップをもう一度同じように探索させられるのは、辟易するプレイヤーもいるだろうということは想像に難くないでしょう。プレイしたのは5年も前だったので、私はロクに覚えてもいませんでしたが。

 そのマンネリ感を打破するために新たな仕掛けを多数配置することで、「ちょっと探せば何かある」という風に探索のワクワク感をうまく演出できていたように感じます。前作にも祠やコログの実などありましたが、そのボリュームは比べ物にならないでしょう。まあ、私は前作、メインストーリーだけ追って祠もロクに探せていなかったので、比較のしようもありませんが。

森の妖精コログ。見つけるにはちょっとした謎解きを要求される場合もある。
洞窟には「マヨイ」が生息し、倒すと収集アイテムである「マヨイの落とし物」を入手できる。

 このような圧倒的ボリュームの探索要素が散りばめられたハイラルですが、ご丁寧に各要素にはヒントが用意されてあります。コログを探すには「コログの仮面」、マヨイの落とし物が手に入る洞窟を見つけるには桜の木、井戸や祠を探すにはプルアパッドのセンサー、といった風に、ストーリーを進めればこれらの装備や機能が追加されます。

コログの仮面と桜の木。コログの仮面は近くにコログが潜んでいるときに反応してくれる。

 これらの機能を使えば探索やアイテム収集は快適になりますし、ノーヒントで探索を楽しみたいという猛者は使わないようにすれば歯ごたえのある難易度を楽しめる、いい調整だったように感じます。

 ただ、これらの探索の結果得られる収集アイテムが、何に使うのかがわかるようになるまでは、つらいと感じる人もいるかもしれません。事実、私はプレイ後80時間くらいまでは、「コログの実もマヨイの落とし物も何のために集めてるんだろう?」と思いながら収集していました。コログの実は前作もあったのにね。

 そんな風に探索に夢中になっていると、地上マップが前作の使い回しであることすら、むしろ長所に感じられました。

 前作ではスタート地点だった思い入れの場所にはびっくりするほど何もなかったり、ボスと戦った広場が公園になっていたり、敵に見つからないように隠密行動をしていた敵のアジトに堂々と入れるようになっていたり。

 前作をうすーくしかやってなかったからこそ、小さい頃に家族に連れられてきたことをすっかり忘れていた観光地に、大人になってから再度訪問するような、そんな懐かしい感覚に襲われました。

前作のスタート地点、始まりの大地。おじいさんが右奥で焚火してたなあ…とセンチな気持ちに。

ユン坊こそ至高

 ここまでは広大なマップと探索の魅力について語ってきましたが、本項ではキャラクターやストーリーの魅力を紹介したいと思います(微ネタバレ有)。

 今作のストーリーは、ハイラル城の地下に眠っている魔王が覚醒したところから始まります。魔王覚醒によって、パラメーターマックスの状態だったリンクは力を奪われ空に飛ばされ、ゼルダ姫はどこかへ消えてしまいます。そして地上に降り注ぐ天変地異。

 古代ゾナウ文明の力で空に浮かぶ島で目覚めたリンクは、ゴーレムの案内に導かれゾナウの力を手にします。そして古代からの宿願である魔王討伐のため地上に戻り、ゼルダ探しの旅に出る…といったようなあらすじでしょうか。

 地上に戻ると、かつての仲間と再会しますが、ロクに記憶のない私はこの時点で「お前誰?」状態。そして、4つの地方で天変地異が起きているから助けに行ってあげて、と前作と同じような展開になります。

 私は誘導されていたというのもあり、初めにリト族の里に向かいましたが、向かう順番はどこでもよさそうでした。ただ、最初に向かうことになったリト族の記憶が一番なかったので、前作の記憶が残っていない順番(リト→ゲルド→ゾーラ→ゴロン)で回ることにしました。

 案の定リト族は、「うわ!鳥人間だ!」とか「チューリとかテバとかハーツとか、名前みんな食用肉やん」と、新鮮な気持ちでプレイすることができました。ゲルドも、「あー、女の里あった気がする」と思い出しながらも、「なんだこののじゃロリ」と適度な忘却具合。

 ゾーラとゴロンに関しては、時のオカリナでお世話になったこともあり、割と覚えていました。シドやユン坊はもちろん、一族の里に向かうまでの道のりも「あれ、ここ通ったことあるな」とか、「ここで中ボスと戦った気がする」といったような懐かしい気持ちに。

前作のスクショより、ゴロン一族の若者、ユン坊。こんなにホンワカしているがボス戦中である。

 最後に回ったゴロンの里に向かう時などは、「ユン坊元気かなー」なんて思いを馳せながら目指したものの…。

 …誰だこいつ。
 
 
髭生やしてるし、謎の仮面かぶってるし、大阪のおばちゃん顔負けのヒョウ柄ベスト来てるし。こんなの俺が求めていたユン坊じゃねえ。

 と、取り乱してしまいましたが、今作でもしっかりかわいいユン坊も見ることができますよ。お楽しみに。

つぶらな瞳がたまらんよね。

 メインストーリーには、この4つの一族の里を救うのと同時進行で、「龍の泪」と呼ばれる、ナスカの地上絵的なものを探していくストーリーもあります。

 こちらを進めると、過去に飛ばされたゼルダの様子がわかるんですが、このストーリーがまたいいんだ。むしろリンクの冒険よりこっちがメインってくらい熱い展開が広げられるので、自分は龍の泪の方を優先的に進めていました。

 今作は、タイムリープ的な要素もあり、すごくストーリーが練られているなというのが私の感想です。自分がプレイしたものだとイース8とか、アニメでしか見てないけどシュタインズ・ゲート(ゼロ含め)とかもそうですが、タイムリープもの好きなんですよね。十三機兵防衛圏とかも気になる。

 龍の泪を集め、四種族の里を救った後すぐのタイミングで、ハイラル城の地下に迷い込んでしまい、間違えてラスボス倒してしまいましたが、その時点ですら割ときれいにお話まとまってんなと思いました。

 ただ、メインストーリーを全部終わらせておかないと、スタッフロール後のムービーが見れないということがあり、間違って先にクリアしてしまったからこそ気付けた発見だなと思いました。

終わりに

 大作なだけあって、まだまだ感想書ききれないなっていうのが正直なところです。

 今作で追加されたゾナウ周りのシステムについてや、戦闘が下手だったので武器強化のための黒ボコブリンの角は重宝したとか、ライネルしか出ない地下闘技場で死ぬほど死んだとか、いろいろな思い出がありました。その辺りはどこかで書けたら。

 次にプレイするゲームは、ピクミン4かFF16かオクトラ2の狭間で揺れ動いてますが、まずはゼノブレ3の追加ストーリーが先ですかね。FEエンゲージのDLCもやんなきゃ…。ということで、次回もお楽しみに。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?