愛犬の死②

喉の奥が詰まって熱くなって涙が止まらへんかった。久しぶりに自分の感情が止められへんかった。
思い出が頭の中をグルグル。本当に心の支えやった。今までの人生の15年を一緒に。愛犬に頼りすぎたな。

飼い主としてちゃんとしてたかな?
愛せたかな?

学校から帰った子供たちも泣きながら『ありがとう』って言ってた。子供も産まれてからずっと一緒にいて、居るのが当たり前な存在。死を受け入れるのが難しいやろね。その日は愛犬を囲んでみんなで寝た。久しぶりやね、みんなで寝るの。


昏睡状態になった日にリリースされた藤井風さんの『満ちてゆく』を愛犬を抱っこしながら聴いた。

『変わりゆくものはしかたがないねと、手をはなす、軽くなる、満ちてゆく』


『晴れてゆく空も、荒れてゆく空も、僕らは愛でてゆく』


冷たくなった愛犬を抱っこしながら涙が止まらへん。

死を受け入れて、手放す事が出来る??。簡単には出来ひんけど、出来る日が来ると思う。いつになるか分からへんけど。

思い出がたくさんあるけど、『ありがとう』の言葉しかない。

『ありがとう』


家で火葬してもらえて、お骨もみんなで集めた。姿が変わって小さくなったけど、そこにいる。

また、姿は違えど私の前に現れてね。







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