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1950年代に撮られた街と人のモノクロ写真展示、その時代の息づかいが伝わった

キヤノンギャラリー銀座で佐野陽三写真展「父のまなざし」を見てきた。

1950年代に撮られた東京の街と人の写真。すごく好みだった。
ざらついたモノクロ写真に映る戦後の復興に向けた日本人の真摯な表情や元気あふれる少年たちの笑顔。
占領軍の人たちの写真も展示され、この時代の息遣いを感じてすごくいい。

俺は街スナップを撮るのが好きなんだけど、まさに「こういう写真が撮りたい」と改めて思った。(でも悲しいかな今の時代、こういう顔がはっきり写ったスナッププ写真を撮るのは難しいと思う、、、)

1922年東京都港区三田生まれの佐野陽三さん。亡くなって20年。生きていたら100歳になる。
娘の佐藤由利子さんは、お父さんの残した150本以上のフイルムを断捨離しようかと思いつつ捨てる気になれず、友人のアドバイスでDVD化へ。パソコンに取り込んで1枚づつ見てみると、今に世の中にはない時代の空気、人の表情をしっかりと捉えていた。
それを多くの人に観て欲しいとこの写真展を開催したとのこと。

2023年8月



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