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昨年末の出来事

年末の休みに入り
久しぶりに近所のスーパー銭湯へ

まずはサウナに入ることにした

サウナの扉を開けると、ところ狭しと人が座っている

お尻が火傷するかと思うくらい熱くなった檜の椅子に座り
ひたすらサウナの熱さに耐える

周りにいるのは見ず知らずの人ではあるが
一緒に熱さに耐えながら汗を流し
共に裸で過ごすのもいいものだ

服はもちろん時計もアクセサリーも人工物は何ひとつ着けていない…

と思ったが

隣に座っているおじさんの頭部のあたりに人工物を感じる…

被っているのか?

もともと不自然な生え際なのか?

いや間違いない!

ズラだ

サウナの中は誰もが汗で髪がびっしょりになっているのに
この人だけ分厚い黒髪がまったく濡れていない
顔から下は滝のような汗が流れているのに

いったいズラの下はどうなっているのだろう?

体はサウナ、頭はもうひとつのサウナになっているのでは…

ちょっと待てよ

サウナハット代わりという使い方もある

ズラって便利だなぁ
って感心している場合ではない

新たな疑問が…

“この人はどうやって頭を洗うのだろう”

私は暑さに耐えきれず
サウナから出たが
ズラおじさんは出てこない

いったいどうやって頭を洗うんだ?

早く確かめたい

でもズラは出てこない

今日はこの後用事があるからこれ以上粘れない

もう時間切れだ〜

結局確かめられずに年を越すことになった

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