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親を病院に連れて行くのは難しい。

去年の話になるが、母が体調を崩していた。

症状としては尿が出にくい、便秘、食欲不振、吐き気、めまい、痒み、浮腫み、脇腹の痛み、不眠などなど。

顔色は土のように悪く、側から見て明らかに正常ではない。症状から予想できるのが内臓に異常があるのではないかという雰囲気だった。

仕事も早退させられる始末。しかし病院には行きたがらなかった。

『待ち時間が長いから嫌』『◯◯病院の先生は聞いた評判が悪いから嫌』『もう少し横になれば大丈夫だから行かなくていい』

こんな感じで理由をつけて病院を拒んでいた。

自分としては『待ち時間が長いかどうかは行ってみないと分からないし、先生の評判は実際に会ってから判断した方が良いんじゃないの?まだ動けるうちに病院へ一緒に行こう』とは伝えた。

しかし反応はイマイチ。

あまり言うと反発したり、落ち込んだり、心を閉ざす可能性があるので強くは言えないのが悩み所。

まぁ母の気持ちはわかるが一緒に暮らす身としては心配になるし、もし取返しがつかないことになっては困るというのが正直なところ。

もちろん本人の意見は尊重したいし、病院に行かず自然に治るにこしたことはない。しかし見る感じ一時的なものではなく重篤な様子に見えた。苦しんでいる姿を見ているのはこちらも苦しい。

人によっては今すぐ無理矢理でも病院に連れて行くべきという意見もあると思う。それは正解だし間違いではないと思う。本当は出来るならそうしたかった。

だけど自分としてそれは最終決断。
というのも母も意志があり人間なので無理矢理連れて行くのは正直言って難しい。

犬や猫ならケージに入れて直ぐ連れて行くことは可能だが意志や会話ができる人間は同じようにはできない。

それに母はかなり気難しい性格で

・超絶頑固。わりと短気
・基本的に人の意見や提案は聞くが動かない
・かなり臆病(入院もしたことがない)
・他人には病院へ行けと言うが自分は行かない

強制的に病院へ連れて行く一番の懸念点は、"揉めて心を閉ざされること"

一回は連れていけるかもしれないが次からは、かなり難しくなると思う。

今は『お腹が苦しい』『食欲がない』『ご飯作って欲しい』などの症状や要望をコミニュケーションをする中で教えてくれたが、もしこちらに対して心を閉ざしてしまったら母は独りで我慢を続けてしまう可能性が非常に高い。

母の性格をよく知っているからこそわかる。

父は母に対してズバズバ『病院に行け』『仕事は休め』『コロナじゃないのか?』的なことをストレートに言う。

それが原因で母は父に対して心を閉ざしてしまった。話を聞くと『勝手に決めつけてきて逆にストレスが溜まる』『今はそっとしておいて欲しい』的なことを言っていた。

どちらの気持ちもわかる。

父は一切悪気があっての発言ではない。伝え方が下手なだけで本当に心配していた。母もそれはわかっているけど消化ができないのだろう。

今回のタイトルにもあるように親を病院へ連れて行くのは本当に難しい。

自分のことなら問題ないが人を動かすには色々と気を使う。
・伝え方
・タイミング
・距離感
・相手への理解
・日頃のコミニュケーション

これらを誤ると事は上手くいかないなと勉強中。
一緒に暮らしていて自分に出来るのは親の意志をなるべく尊重して、サポートをしてあげるぐらい。

いざとなったら直ぐに病院や入院の手続きができるように、お金など準備して。

ちなみに母の病名は胆石症だったみたいで、最終的には病院にも通い、手術したので今は元通り復活したので一安心。

だけど次、いつまた同じような大きな病気になるか分からないから日頃から警戒しておくに越したことはない。父親も怪しいから要警戒…

長くなりましたが

最後までご覧いただきありがとうございました!

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