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バッハのブランデンブルク

バッハが作曲したブランデンブルク協奏曲が大好きです。毎年冬に上野の旧東京音楽学校奏楽堂で、N響メンバーによるブランデンブルク協奏曲全曲演奏会が行われます。奏楽堂には、保存のための工事が終わって公開を再開してからまだ一度も行けていませんが、建物の中に入るとその歴史の重みを感じます。今年は久しぶりに、またN響のブランデンブルクを聴きに行きたい。ブランデンブルクは全部で6曲ありますが、第5番は、途中にチェンバロの長いソロがあります。私はいつもこの部分がピアノで演奏されるこのCDで聴いているのですが、もともとバッハはチェンバロで弾くために作曲したようですし、チェンバロで聴くのが断然、感動的です。だいぶ前に聴きに行った演奏会で今でもとても印象に残っているのは、このチェンバロソロが演奏されている時の、弦楽の人たち幸せそうな表情です。ソロが長いのでその間自分の演奏はお休みですが、一聴衆みたいになって、完全にチェンバロに聴き入っている。音楽家同士のリスペクトみたいなものも感じられてさらに感動しました。6曲あるバッハのブランデンブルク協奏曲、聴きやすいなと思うものからぜひ聴いてみてください。

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