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心に蓋をした瞬間


4歳より以前の耳たぶの怪我の原因。

母の姉に久しぶりに再会した時、仕方なかったんだと懺悔を打ち明けられた記憶。

母や周りの人たちは海に遊びに行ってしまって1人で従兄弟たちや幼少期の姉と私まで子守していて、てんやわんやだったそうだ。

耳たぶの瘡蓋を剥がすのがやめられなくなって、くらつね医院で絆創膏と「痛いの痛いの飛んでけ〜」を処方される。

母からアルバムに映る私の怪我の原因を聞いたけど、階段から落ちたようだとだけ教えてもらう。

大きくなった私はなんのことだか全く理解していませんでした。

4歳の頃のトラウマの記憶に戻ります。

片思いの2歳年下の佐伯のノリちゃんのお母さんが緑の荘の広場の奥の水場で洗濯物か何かを洗っていた。
暗いグレーの映像を覚えています。
ノリちゃんのお母さんの上着が僅かに赤みがかっていた。

私と姉が緑の荘の2階の階段のヘリに立っていた。

姉が、おばちゃんがいるからここに立って!呼んであげて!と私に伝える。
「おば〜ちゃん!」
なんの疑いもなく呼んでみた。
真っ黒の霧のかかった姉が背後に立っていた。

その瞬間、階段から転げ落ちる。

介抱される私。

姉の姿はなく階段の上にも姉はいなかった。

幼少期に頭を2度ほど強く打ったようだ。

その後、琥珀色のコップで強いお酒で喉をやられてしまう記憶や、担当医に告げた辛さの原因になった父からの虐待の後。

母が弟を妊娠したようだ。

産婦人科に向かう嬉しそうな母の後ろ姿。

緑の荘の二間の部屋の玄関の扉がバタンって大きな音を立てると同時にキッチンの床にあった琥珀色のコップがパリンとスローモーションで割れた映像の記憶が残っています。

ひとりぼっちになった瞬間。

心を閉ざしたようです。

言語化できるまでになったのである程度トラウマは解消しているはずです。

まだ許すことはできない。

人への疑いは強いので距離感縮めることはどう頑張っても難しい。


ただ
神様からのギフトだと思わなければ…。

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