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培ってきたこと[Footwork&Network vol.2.1 No.4]

初めに

春と聞くと、「出会いと別れの季節」という言葉をよく耳にする。今年の自分は別れよりも出会いの方が多かった。ゼミに所属することになり、多くの出会いがあり、今回紹介する人もゼミ生の一人である。紹介する人のことをこの記事では、Aさんと呼ぶことにしよう。Aさんは自分と同じように今年の春に同じゼミに所属することになったゼミ生である。今回の記事を書くにあたり、Aさんへインタビューをし、そこからAさんについて詳しく知ることになった。

演劇を始めたきっかけ

Aさんは幼少期から映画やドラマを見ることが好きだったようで、中学時代では友人から誘われ、高校卒業までの6年間演劇部に所属していたようだ。実際演劇部には入るつもりはなかったが、友人からの誘いを断ることができずに入ることになった。しかし、幼少期は映画やドラマの中で芝居を見てきていたこともあってか、「演劇って面白い」という気持ちを抱くようになり、そのまま演劇を続けていったらしい。

スイッチの切り替え

その話を聞き、演劇をやっていく中でAさん自身で身についたことを聞いてみた。Aさんは「人前でスイッチが切り替えられるようになり、緊張することがなくなった。」と言っていた。自分は演劇について詳しくないため、妄想でしか考えることができないが、演劇は観客がいる前のステージでライトに照らされながら、演技を行う情景が浮かんできた。その状況下で演技をするのだから、経験を重ねることでスイッチの切り替えができるようになったんだと考えた。スイッチの切り替えがうまくできる人はパフォーマンスがどんな状況でも変動しないだろうと思った。自分の最大のパフォーマンスを披露することができる、これは経験を積んできたらできることなのだろう。

表面だけじゃない

Aさんはまたこのようなことを言っていた。「表面だけものを認識するだけではなく、背後にいるあるものの存在も認識できるようになった。」と言っていた。演劇をする上で、役者さんだけがすべてではなく、照明係や装飾担当、演出家などが一人一人が表で目立たなくとも一生懸命思いを込めてよい演劇を作ろうとしているということを肌で感じ、ものづくりで批判されている商品を見る中で、裏の存在を考えるようになれたと言っていた。この認識の仕方は様々な面で応用できると思った。表面の行動を見ることで、背後にある行動の意図や動機、メッセージにいち早く気が付けるようになるという応用ができそうだ。目の前の行動に囚われないで全体的に目を通すというのは、行動の本質を見抜くことができるということだ。行動を行った人の考え、立場、視点を理解すれば、行動の理解が進み、自分の考えやその立場であったら自分はどのような行動をするのかということを思考することができそうだ。この力はAさんの生活を豊かにしていきそうだとそう感じた。

最後

Aさんは演劇の中で、スイッチの切り替えで人前での緊張をコントロールすることができるようになったり、表面だけではなく、背後の存在もすぐに認識することができるになるという力を会得した。この二つはAさんが大いに活用していくことで、今後の活動が豊かにしていくことだろう。Aさんとともに活動していくことが楽しみだ。

余談だが、Aさんの演劇に対する思いが伝わったのか、演劇に興味が湧いた。絶対どこかのタイミングで見に行きたいなと思った。私に世界を広げるきっかけも、手に入れたそんなインタビューをだった。

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