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決めさせるための足場をかける

教育系のお仕事をするようになってから「教えるのではなく気づかせる、引き出す」という言葉を大切にしてきました。

「気づかせるため」「引き出すため」の問いや見取りや声かけといった具体的なことは、たくさんの先生が素晴らしい実践をされているので、現場に立たない私が「この方法が!」ということはありません。
でも色々なところで言われている「足場をかける」という言葉は大好きです。

子どもたちが「自分で決める」「自分で一歩踏み出す」そのための足場をかける役割をするということです。

まだ育児を始めて9年ですが、それぞれの子供に合った足場があるし、それが成長とともに変わってくるなと実感しています。

今、9歳の息子はしたいことがたくさんあります。その大部分が生き物に関することです。私からみて、それはもうやめてもいいのではと思うことも、少々の意地でやってたりします笑。
でもどんなにしたいことでも、しなければならないこととのバランスが崩れたり、したいことばかりなのに、その中でも継続できないことが出てきた時に、どんな声かけをすればいいのか、何をしてやれるのか毎日悩んでいます。
もちろん、少々きつめに言ってみたり、約束したり、おだててみたり、紆余曲折です。

ただ最近は、自分で決めたことと、人に決められたこと(主に私)をしっかり分けて捉えるようになり、あらからまに後者に対して私のせいにすることが多くなってきました。これはお互いにとってストレスでしかありません。私のせいにしたところで、息子が清々するわけではないので。

今回「足場をかける」としたら・・と考え、今の状況を可視化することと、考える視点を伝えてみることをしました。

10個できる能力や体力が今マックスだけど、12個やりたいなら、

  1. 12個やれる能力をつける

  2. 12個やれるようにやり方を変える、考える

  3. 今は2個をとりあえず手放す、時間をおいてもう一度トライ

  4. 1つずつにかける力を減らす(質は下がるかも)

この4つがあるかもよ。どうするのがいいか決めて1週間やってみたらと言いました。
結果は2をやると言ったのですが(欲張りな息子っぽい)

ストレスあるやりとりを続けるよりは(かれこれ半年くらいw)、1歩進むための「足場をかける」ことはできたのかなと思いました。

本来は、半年ももめなくてもすぐにこの足場をかけてあげられるとよかったのですが、自分にも余裕がないとなかなかこうできない・・・難しいところです。

お疲れ様です!世の中のお父さんお母さん。そしてお子さんを育てるように支援する先生、そして上司の皆様。またまだ私は修行が足りません。

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