映画館について。①
自分が、映画館について抱いている思いを綴ります。
まず一つ目 ポップコーンについて
映画館に行くと必ずと言っていいほど売店があって、そこのメニューには、これまた必ずと言っていいほどにポップコーンがあります。よね?
映画館のイラストを描くとすると、ポップコーンが思い浮かんだりもすると思います。
聞いた話によると、ポップコーンって、食べる時に音が鳴らずに食べられるから、映画鑑賞にはうってつけで、すごく重宝されていたために、今は映画+ポップコーンが主流になっているそうです。
でも、自分は、ポップコーンを頬張りながら映画を見ることができません。
自分は幼い頃、親から、映画館の売店で食べ物を買うのはお金がもったいないって教えられてきたので、そもそも映画を観ながら食べ物を食べるっていう習慣が無かったのですが、周りの人たちが売店に並ぶ姿を見てきて、ずっと憧れを抱いていた時期がありました。
そんなあるとき、映画館のスタンプがたまってポックコーンの無料権利を獲得したために、一度、ポップコーンを食べながら映画を観てみた時があったんですけど、その時の感想……
映画の内容ほとんど覚えてません。
自分が選んで食べたのが、キャラメルポップコーンだったんですが、それが全ての間違いでした。
初心者にも関わらず、キャラメルを頼んでしまった理由としては、単純に甘いのが食べたかったというのと、「塩味よりキャラメルの方が得した気分になる」という、生まれてから親によって培われてきた貧乏癖と安易な思惑だったんですが、これが自分の首を絞めることになるとは最初は気づきませんでした…
自分を自分で殴りたいとはこのことかという気分です。
黙って塩味食っとけってあの時の自分に言ってやりたい…
その時の自分の気持ちを想像してみて欲しいんですけど、ずっっっと憧れてきた、映画館でのポップコーンをやっと実現できる!!!やっほー!!!!
みたいな、もう、すごい舞い上がってテンション上がってたんですよ。
いい匂いだなー
どのタイミングで食べようかな〜??
溢さないように注意しなくっちゃ!
そしていざ、一口目をたべました。
耳元で、めっちゃデカい爆発音が響きました。
最初は訳が分からず、
あれ?? ヤバっっ 他の人に聞こえたかな?と思い、焦って、次はそーっとゆっくり噛んでみたんですけど、ただ騒音の時間が長引いただけでした。
それから先1時間半は、周りに聞こえないように、ポップコーンをいかに静かに食べるかということだけを考えながら過ごしていました。
口の中に唾液を溜めてみたり、超高速で咀嚼してみたり。…どれもダメでした。
自分がポップコーンを食べる時に感じる音は、噛む音がうるさいというより、顎が動く音と、歯とポップコーンの摩擦が耳に振動して伝わってくるというものです。なので、どんなに足掻いても無駄でした。
それからは上映中に食べるのを諦め、終了後にゆっくり食べることにしたので、残りの1時間はあんまり内容がわからない映像を、ソワソワしながら眺めているだけの時間でした。それから、食べ物を食べながら映画を見ることにトラウマを覚えました。
それがあって、家で映画を見る時も、何も食べず、何も飲まず黙ってじっと映像を眺めています。 終
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