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【教員採用試験】文部科学省提供/前倒し一次選考問題「傾向と対策」

大学3年生が受験できる「前倒し一次選考教養検査」が、昨年12月に終了しました。

しかし、今回の受験から問題提供が文部科学省に変わったため、過去問が無く対策が難しかった点が課題となりました。

学生も指導教員も、手探りでの準備を余儀なくされたのです。


「文部科学省提供」教養試験の実際

只、前倒しで大学3年生が受験するのですから、基本的な問題が出題されるのではないかと予想していました。

これが「文部科学省提供」教養試験問題です。

「文部科学省提供」教養試験の出題傾向と対策

・ 一般教養問題

従来の幅広い分野から「英語」「数学」「一般時事」の3分野に絞り込まれました。

これは、来年度の学生にとって、以下のメリットがあります。

  • 学習計画が立てやすくなり、効率的に学習を進めることができます。

  • 得意分野に集中し、高得点を狙いやすくなります。

  • 試験範囲が明確になることで、無駄な学習時間を減らすことができます。

只、文部科学省の提供問題は、まだ昨年度始まったばかりです。今後このままなのか油断は禁物です。

・ 教職教養問題

教職教養で出題された分野を、グラフにしてみました。

教育法規がやや多く出題されました。
文部科学省発出文書(通知や手引き等)から多く出題されました。
・その他の分野は、バランスよく出題されました。

近年、教育関連法令の改正が頻繁に行われています。教育法規が、他の分野と比較してやや多くの問題が出題される傾向にあるのは「最新の法令を理解し、適切に対応できるようにしてほしい」とのメッセージが込められているのかもしれません。

教育法規 及び文部科学省発出文書(通知や手引きなど)は、やや重点的に対策しましょう。

対策としては、以下の2点に絞りましょう。

  • 「令和の日本型学校教育」や「教育振興基本計画」などの教育時事問題を重点的に学習する。 月刊誌などで取り上げられるような、最新動向を把握することが重要です。

  • 教職教養の各分野をしっかりと学習しておく。 通知や答申などの問題は、教職教養の知識があればある程度対応できます。

・問題形式は 5肢択一形式が多く出題されました

教員採用試験の5肢択一問題は教職教養30問中の25問ですから、教職教養の問題の約8割に当たります。それに比較して「穴埋め問題」は、わずか5 問でした。

5肢択一形式の攻略法は、問題演習を積み重ねることです。問題を解いたり間違ったりして解答を確認する過程で、知識を確かなものにしておくことです。

これを、教養教養の各分野で進めていくと良いでしょう。

まとめ

以上、文部科学省が提供する教養試験の傾向と対策について、平成7年度(2025年度)の問題内容から記述してみました。

まだ、北海道、札幌市、茨城県、山口市など一部の都道府県の実施ですが、今後広がって行く傾向にあるのではないでしょうか。

皆さんの受験する自治体が、「前倒し一次選考実施」との情報が入りましたら参考にしてください。受験される3年生にとって、本稿は心強い味方となると思います。

頑張ってください!

補足・・「文部科学省提供」教養試験の実際をダウンロードできるようにしていますが、問題をPCで打ち込んだもので精査していません。入力ミスがある可能性があるので、ご注意ください。



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