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社会離脱初期の、暗い暗い心模様

図書館までのたった10分の道のりをトボトボ歩き始め、これからも定期的に外に出るのが良いだろうと思う。
しかし、急に到来した冬は何だか乗り越えるのがもの凄く大変なものであるような気がするし、通りすがり赤ちゃんを抱えながら静かに歩いているどこかの母親にはきっと寂しかろうと同情する。暖房も電気も消えた部屋に帰り、いつもこの人は点けるだけなのだから。

まだ紅葉している並木道は、これを求めていたんだ!!!私の心の栄養となってくれるもの!!!!の筈が枯れ木にしか見えない。ちょっと風情を味わってみようかと思うと恐ろしい、万が一この木に心を開いてしまったのならば、こいつは冷酷無惨に僕の姿を映し出し、今の弱い脆い心では二度と立ち直れなくなるんじゃないか?????

会社勤めの日々は地獄だった。毎日焦りや動悸に追い回されて、こんな生活を何十年も続けることは自分を誤魔化しても難しいと考えていた。
今の生活はそういうもの全てから解放されて、時折会社時代の同僚から今期の評価が不安だの何だのという連絡をもらい、あーー僕はもう楽になった、解放されているんだ!!!そんな小さな世界で生きていても良いことなんてないぞ!!なんて有頂天になって飛び跳ねている。新たな小さい世界を渇望しながら。





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