1.かわやなぎ

中学時代のテスト期間。
テストとテストの間の休み時間は廊下に出て、友人達と受けたテストの出来を喋る、みたいな雰囲気が自然と出来上がっていた。
国語のテストが終わり、いつものように友人達と廊下に出る。比較的簡単な内容だったので、「今回は楽勝だな」なんて話をしていた。
そんな中、お世辞にも勉強ができるとは言えない友人が

「そういえばさあ、最後の問題何書いた?」と聞いてきた。

最後の問題といえば先生が用意してくれたサービス問題。
自由に川柳を書きなさいという問題だ。配点は15点くらいだったのでみんな真面目に書いたんじゃないかと思う。

「なにって…まぁ普通に書いたよ。配点もでかいしな。そっちこそ何書いたの?」
「いやぁ俺かわやなぎの意味わからなくてさ、とりあえず知ってる川の名前いっぱい書いたんだけど」


後日返却されたテストを見せてもらったら2点もらってた。

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