DRWの牧野健一郎:11月03日引け後市場分析?

11月03日 引け後市場分析


日本株式市場
市場が休場だった為、日曜日に更新します。


為替市場



1時間足チャート
2日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、午前中は売り優勢で一時1ドル=150円近くまで下げたが、午後は売り一巡で下げ渋った。終盤は、明日の米雇用統計の発表を控えて様子見ムードが広がり、もみ合いとなっている。午後5時現在は、150円36~37銭と前日(午後5時、151円37~37銭)比1円01銭の大幅ドル安・円高。
 ドル円は早朝、前日の海外市場で売られた流れを受け継ぎ、150円60銭台で取引された。その後、実需筋の買いで一時持ち直したが、時間外取引で米長期金利が低下気味となり、午前11時すぎには150円10銭台まで下げた。同水準では買い戻しが入り、午後は150円台半ばで下げ渋った。終盤は、明日の米雇用統計を待つムードが広がり、値動きは落ち着いた。
 前日の米国時間は10月の米ISM製造業PMIが悪化したほか、FOMC後のパウエルFRB議長の会見内容がタカ派姿勢の後退と受け止められ、米長期金利が低下。ドル円は150円60銭台まで切り下げた。
 米国時間の終盤は150円90銭台に戻したが、東京時間は、米金利の低下傾向が続く中、調整的なドル円の売りも出たため、いったん150円近くまで売り込まれた。ただ、明日に10月の米雇用統計の発表を控えて、一方的に売られる状況でもないとされ、午後は水準調整の買い戻しも入った。


WTI原油


1時間足


米欧中央銀行が政策金利を据え置いたことを背景にリスク投資意欲が回復し、4営業日ぶりに反発した。米国産標準油種WTIの中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比2.02ドル(2.51%)高の1バレル=82.46ドル。1月物は前日比2.06ドル高の82.16ドルだった。


金先物市場


1時間足


米金利とドル指数の低下を手掛かりに買い戻しが入り、3営業日ぶりに反発した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は、前日比6.00ドル(0.30%)高の1オンス=1993.50ドル。


ビットコイン市場


1時間足
2日午前9時25分現在の暗号資産(仮想通貨)は、ビットコイン(BTC)が1BTC=535万円前後(過去24時間比2.4%高)、イーサリアム(ETH)が1ETH=27万8000円前後(同1.1%高)、XRP(XRP)が1XRP=91円台前半(同1.0%高)となっている。
FOMC(米連邦公開市場委員会)とパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の会見を受け、米追加利上げ観測が後退。リスクオンの買いが主要な暗号資産を押し上げた。ビットコインは3万4000ドル台で推移したが、2日明け方から強含み、3万5000ドル台半ばまで上昇している。
このほか、暗号資産取引所のコインベースが米国の個人投資家向けに海外で提供しているビットコインとイーサリアムの先物の提供を開始したことや、ペイパルが英国で暗号資産のライセンスを取得したことなどが話題となっている。
しかし、現在は36000ドルを超えられなかったことからの下落が進んでいて、高止まりからの確定売りと今晩の雇用統計に向けての調整売りが続いている状況である。現在1時間足では下落トレンドに入っており、このまま下落が続く場合、34200ドルで下げ止まれるかがポイントとなる。ここで下げ止れないことが確認されると、次は33400ドルまで下落する恐れがある。
いずれにせよ、雇用統計の結果の影響は今晩の値動きに影響があることでしょう。

https://drwnews1.muragon.com/

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