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【R5年度2次試験 事例Ⅱ・再現答案】野球を愛するスポーツ用品店の挑戦

令和5年度中小企業診断士 2次試験を受験したみなさま、
改めて大変お疲れさまでした。

前回、事例Ⅰの再現答案をアップさせて頂いて、

今回は「事例Ⅱ」となります!
その第2問、物議をかもした?「新しいプライシングの流れを考慮した助言」の制約。

巷でこの事だよね?とされる「サブスク」について、当日私は全くもって頭によぎりませんでした。

思い起こせば、確かモーサテ(テレビ東京 月曜~金曜 朝5:45~7:05)だったと思います。

実在する野球用品店さんの取組みをテーマにした特集でグローブ等の「リメイク」を中心に用具を大事にして野球用品を取り扱っていますという映像を見たことがあったのです。

そう、与件文を読んでいたときにはもう、その記憶と私の脳内シナプスの接続は完了してしまっており、新しいアイデアを生み出す余地など無かった。

あらぁ、だとするならば。
随分と自己採点の75点はお高いんじゃありませんの?
フルッペさん?
あなたは、与件文を見てストーリーを自分で構築してしまった時点で、
すでに、負けていた。
そうではないのですかっ!?
ズキュュュューーーーーン!💘

・・確かに、私は「サブスク」のことなどよぎりもしなかった・・
しかし!
2次試験の重要な要素として、事例会社に対して「設問全体を通してぶれがなく一貫した分析・提案となっているか?」という点があります。
その点では、私はこの事例Ⅱが一番一貫できていたと思っている。
「サブスク」が勝つのか
「私のストーリー」が勝つのか
勝負は2024年1月11日の合格発表で決することでしょう😌


1.事例Ⅱ スポーツ用品店B社の状況 (与件文)

事例Ⅱで問われること

事例Ⅱは「マーケティング・プロモーション」に関する問題と言われています。
事例Ⅱといえば、まず重要なフレームワーク(思考法)と言われるのが、
だなどこ」です。
これは、「誰に・何を・どのように・効果」の頭文字を取ったもので、
戦略を策定していく際のフレームワークとなります。
順序としては、

  1. SWOT分析や3C分析、5フォース分析を実施して自社の特徴を把握

  2. 分析結果では特に自社の強みや外部機会(好機)について着目し、
    だなどこ」を意識しながら助言内容を構成していく。

という流れ。
詳細には4P(Product/Price/Place/Promotion)や顧客側の視点で捉えた4C、アンゾフの成長戦略マトリクス、STP、等々さまざまな思考法があるのですが、私の中では正直、80分という限られた試験時間の中で、、、

「うん、まずこれは市場細分化を行ってから、4Pに当てはめてさらに絞ってみて、アンゾフ成長戦略的には市場浸透戦略で行くのがいいよね」

なーんて、高尚な思考分析はする余裕はなかったなぁ・・🤷
ただ、「だなどこ」はこれらの詳細化する分析手法を包みこむような大きなフレームワークになると思っているので、覚えやすい上に日々の仕事でも使える非常に有用な思考整理ツールであると思います!

与件概要

B社は地域に根差したスポーツ用品店。初代社長が衣料品店として創業し、2代目社長が少年野球チームのニーズに応えてスポーツ用品店へと転換した。
長年培ってきた野球用品に関する知識と経験、そしてユニフォーム加工技術は、多くの少年野球チームから信頼を得ている。しかし、近年は大型スポーツ用品量販店の台頭や、少子化による野球人口減少などの課題に直面している。
そこで、30代の長男が事業承継を機に、新たな事業展開を決断。
B社は、自社の強みを活かし、地域に愛されるスポーツ用品店として新たな一歩を踏み出すのだった・・・。

出展 ) Google bard(生成AI)さんに要約お願いしました。

与件全文

全文読んでみてみたい方はこちらを。
https://www.j-smeca.jp/attach/test/shikenmondai/2ji2023/B2JI2023.pdf

2.設問および再現答案

第1問 (配点30点) (自己採点24点)

B社の現状について、3C(Customer:顧客、Competitor:競合、Company:自社)分析の観点から150字以内で述べよ。

顧客は、なじみの各少年野球チームと体操服・運動靴の指定納品業者となる公立小中学校である。競合は、低価格な大型スポーツ用品量販店と野球以外のスポーツ専門店である。自社は、野球用品を専門としておりユニフォームの加工技術や提案力に定評がある。様々な顧客要望に対応しつつ、野球人口を増やすことが課題である。

[自己採点時メモ] 
顧客は保護者にもふれられているとよかったか、最後の第4問にもつながる布石となったので。
野球人口を増やすという自社の課題設定はKECさんも触れていたため、goodと思われる。

第2問 (配点20点) (自己採点14点)

低学年から野球を始めた子どもは、成長やより良い用品への願望によって、ユニフォーム、バット、グラブ、スパイクといった野球用品を何度か買い替えることになるため、金銭的負担を減らしたいという保護者のニーズが存在する。B社は、こうしたニーズにどのような販売方法で対応すべきか、プライシングの新しい流れを考慮して、100字以内で助言せよ(ただし、割賦販売による取得は除く)

対応は、①子どもの成長等により不要になった用品を買い取り②一人一人の体格や技術、特性に沿いB社の加工技術を用いリフォームを行い③リサイクル商品として新品よりも低価格で新規に必要とする顧客に再販する。

[自己採点時メモ] サブスクに負けない
プライシングの新しい流れでサブスクは試験中にパッと思いつかなかった。
用品の取り替えと金銭的負担を減らすに思いをめぐらせ、リサイクルに至った。
(いつだか見たモーサテの類似案件にも引っ張られた)
ただ、販売方法として設問の要件は満たしていると考えられるので大幅な減点は無いと思われる。

第3問 (配点20点) (自己採点16点)

女子の軟式野球チームはメンバーの獲得に苦しんでいる。B社はメンバーの増員のために協力することになった。そのためにB社が取るべきプロモーションやイベントについて、100字以内で助言せよ。

提案は、女子に広く気軽に野球を知ってもらうために軟式野球チームと協力し野球教室を開催する。用品は体格等を考慮しカスタマイズを行いB社が提供する。野球の楽しさとB社用品の良さを同時に訴求することが狙い。

[自己採点時メモ] 
KECさんとは教室を開催する以外の内容は異なるも、B社が持つ資源を提供することでの
協力かつついでにB社用品の良さも訴求というのを打ち出したのは悪くないと分析する。

第4問  (配点30点) (自己採点21点)

B社社長は、長期的な売り上げを高めるために、ホームページ、SNS、スマートフォンアプリの開発などによるオンライン・コミュニケーションを活用し、関係性の強化を図ろうと考えている。
誰にどのような対応を取るべきか、150字以内で助言せよ。

対応は、①野球チームの監督とSNSやスマートフォンアプリを使用して双方向コミュニケーションを図り、顧客ニーズや課題に対して提案型の対応を行う。②保護者向けには、Q&Aやチャットルームを設置し用品について相談しやすい環境を整備。等の対応を行い、野球人口の増加・維持を図り長期的な売上向上に繋げる。

[自己採点時メモ] 設問1でトスした課題をここでシュート!
KECさんと記載っぷりは異なれどコミュニケーション施策として言及しているものは
類似している。設問1で自社課題として記載した、野球人口の増加・維持を図ることで
長期的な売り上げ向上に繋げる。と締めたのは加点につながる部分と分析する。

自己採点について

自己採点は以下のように行っています。4ポチ目が色濃いです、ハイ。

  • すごく早く速報頂けるKECさんの模範解答を参考

  • 過去合格生が配信している令和5年度試験の感想や問題解いてみた系のYoutube

  • 上記ふまえキーワードとなりそうな文言が含まれているか、回答趣旨にぶれがないかと分析

  • これらを総合しつつ最後は「エイヤッ!とノリ」で採点

3.おわりに

早いもので気づけばもう、今年もあと数日。
年内にはこの再現答案をすべてアップして、
合格するにしろ落ちるにしろ、
スッキリして来年を迎えよう。

次回は事例Ⅲの再現答案をアップします。
ではまた!

なお、本再現答案はお世話になった参考書でもある「ふぞろいな合格答案」にも投稿させて頂きました。

4.お世話になったサイト&参考書

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